日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2012が21日、高松市のレクザムスタジアムで第2戦を迎え、BCリーグ王者の新潟アルビレックスBCが四国アイランドリーグPlus王者の香川オリーブガイナーズを4−3で破り、2連勝で王手をかけた。新潟は3−3と同点の7回、足立尚也のタイムリー三塁打で勝ち越し。継投で1点差ゲームをモノにした。初の日本一にあと1勝と迫った新潟はホームに戻り、第3戦は27日に長岡市の悠久山野球場で行われる。
 1番・野呂、決勝点呼ぶ3安打(新潟2勝0敗、レクザム、1,002人)
新潟アルビレックスBC   4 = 011001100
香川オリーブガイナーズ  3 = 200001000
勝利投手 阿部(1勝0敗)
敗戦投手 プルータ(0勝1敗)
セーブ   間曽(2S)
本塁打  (新)清野1号ソロ

 新潟が勝負強さをみせ、敵地で連勝を収めた。
 先手をとったのは初戦を落とした香川。新潟の先発・阿部拳斗の立ち上がりを攻め、2死一、三塁のチャンスからワイルドピッチで先制する。なおも5番・星野雄大がセンター前にタイムリーを放ち、2点を先行した。

 対する香川の先発は広島から派遣され、最多勝に輝いた山野恭介。しかし、初回から得点圏に走者を背負うなどピリッとしない。新潟は2回、8番・清野友二がレフトへのソロアーチで1点を返すと、3回には1死一、三塁から4番・平野進也がライトへの犠牲フライを放ち、試合を振り出しに戻す。香川ベンチは山野を4回で見切り、継投策に転じた。

 均衡を破ったのは新潟だ。6回、1死一塁から相手のバッテリーミスで二塁へ走者を進め、内山友希が連投の左腕・西村拓也から一二塁間を破る。二塁走者が生還し、1点を勝ち越した。だが、ホームで連敗は許されない香川も粘る。直後の攻撃、先頭のウィルバー・ペレスがセンター前への当たりで一気に二塁を陥れ、チャンスメイク。続く星野が初回に続くセンター前ヒットでペレスを迎え入れ、同点に追いついた。ただ、阿部はその後を踏ん張り、香川に流れを渡さない。

 この右腕の頑張りが再び勝ち越し点を生む。7回、新潟は1死から野呂大樹がヒットで出塁すると、すかさず盗塁。香川3番手のアンソニー・プルータを足で揺さぶる。ここで足立尚也が高めに浮いたボールを振りぬき、ライトフェンス直撃の三塁打。またも1点リードを奪った。

 7回以降は新潟も継投策。8回にはロバート・ブースが連打を浴びて、1死一、二塁とピンチを迎えるも、元阪神の代打・桜井広大をサードゴロゲッツーに仕留める。9回には連投の間曽晃平が2死二、三塁の一打逆転サヨナラの場面をしのぎ、接戦を制した。新潟は中盤以降、得点圏の走者を確実に還した一方、香川は好機にあと1本が出ず、明暗が分かれた。

<アイランドリーグ選抜、逆転負け 〜フェニックス・リーグ〜>

 みやざきフェニックス・リーグに参戦中の四国アイランドリーグPlus選抜は21日、韓国プロ野球の斗山ベアーズと対戦し、3−4で逆転負けを喫した。初回に1点を先制されたリーグ選抜は直後に樋口拓平、ブレット・フラワー(ともに愛媛)のタイムリーで逆転に成功する。その後、同点に追いつかれたものの、6回には高田泰輔(愛媛)の二塁打をきっかけに勝ち越し。このまま逃げ切っての連勝がみえたが、最終回に2点を失って試合をひっくり返された。リーグ選抜は通算成績を1勝9敗2分とし、23日には宮崎市のひむかスタジアムで横浜DeNAと対戦する。

 先発ゴンザレス、150キロ台の速球でアピール(生目の杜第2野球場)
斗山ベアーズ     4 = 100100002
アイランドリーグ選抜 3 = 200001000  
[斗] アン・ギュヨン−オ・ヒョンテク−キム・カンユル
[ア] ゴンザレス(高)−濱田(愛)−野原(高)−岩根(徳)−井川(高)