一種独特の開幕戦。いかに乗れるかがカギ

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 いよいよ四国アイランドリーグplusが開幕します。前期は5月末まで、この2カ月間をどう戦っていくのか。いろいろと考えていますが、始まってみないと分からないところもある、というのが本音です。

 

 失点やミスは覚悟している

 主力と期待していた捕手の三好一生はオープン戦前に負った手首のケガがまだ回復していません。そんな中でチームはオープン戦5試合で1勝のみでしたが、内容はまずまずだったので結果は気にしていません。

 投手陣は3年目の原田宥希がローテーションの中心になります。もちろん開幕投手も彼でいきます。原田以外の投手で名前をあげれば駒大出身のルーキー、サウスポーの箱島章矢ですね。あとは外国人投手のアルトゥール・ストルザルカとオリバー・ガルシアにも期待しています。


 ストルザルカはポーランド出身で181センチと長身のサウスポーです。就労ビザの関係があってまだ練習でしか見てませんがいい球を放っています。実戦が楽しみですね。ドミニカ出身のガルシアもブルペンでなかなかの投球を見せていました。4月、5月と短い日程で連戦が続きます。試合ごとに投手の調子を見極めて臨機応変に起用するのが勝負のポイントになりそうです。

 

 うちのチームは継投で勝っていくしかないと思っています。先発が大量失点することもあるでしょう。その後をいかにフォローしてつないで勝機を待つのが香川のスタイルになります。

 

 先発が失点するだろう、大量失点もあるだろうと、私はもう覚悟を決めています(笑)。選手に常々言っているのは、失点するのはいい。野球というものはミスも起きるスポーツです。でもそこから「どうして失点したのか?」「なんでミスしたのか?」を考えてほしい。そうすることで選手は成長していくものですから。

 

 ”香川県ファースト”で好試合を提供

 野手は岡村瑞樹、井戸川祐太をチームの起爆剤にしようと考えています。岡村と井戸川を1番、2番に置いて、試合によって順序は逆になるかもしれませんが彼らの足に期待しています。岡村も井戸川も走塁のセンスが非常に高いんですよ。ただ彼らの課題は体力面ですね。シーズンフル出場できる体力をつけてくれればチーム力も大きくアップするでしょう。

 

 開幕戦というのは一種独特の雰囲気、そして緊張感があります。これはNPBでも独立リーグでも同じです。選手は早く1本でもヒットを打てばそこから乗っていけますから、過度に緊張せずに……と言っても無理な話ですが、いつも通り自信を持って開幕に臨んでほしいと思っています。

 

 四国他3県のライバルをみると高知はマニー・ラミレスが入団して戦力も話題性もアップしました。徳島もハ・ジェフンが東京ヤクルトから復帰しています。愛媛は目立った補強はしていませんが、監督が河原純一新監督になりましたね。うちは今季も厳しいシーズンになると思います。まあ対戦が一回りする間に相手の戦力を見極めて、そしてきっちりと守り、チャンスを確実にものにしていくしかないと思っています。

 

 私のスタンスは常々言ってますが「香川県ファースト」です。何よりも地元のファンの人に喜んでもらえる試合をしたいと思ってます。福岡ソフトバンク3軍との試合も組まれていますが、うちにも良い選手がいるのでいい試合を見せたいですね。
 今季も香川オリーブガイナーズ、四国アイランドリーグplusの応援をお願いします。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>

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