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(写真:楽天・三木谷社長<右>と手を組み、村井チェアマンはJリーグをアジアナンバーワンのサッカーリーグへと成長させる)

 24日、楽天株式会社が公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と「JリーグオフィシャルECプラットフォームパートナー」契約を締結した。楽天(株)は現在、Jリーグが運営する「Jリーグオンラインストア」を7月中旬頃にリニューアルし、運営を支援する。楽天市場で培ったノウハウを生かし、商品ページ作成、商品発送、カスタマーサポートまで支援する。各クラブのサイト運営の負担を軽減し、より多くのファン・サポーターがJリーグやJクラブのグッズをより手軽に購入できる環境整備が目的だ。

 

 現在、Jリーグオンラインストアを利用して購入できるのは22のクラブの商品のみ。楽天が参入することでJ1、J2、J3の全54クラブのグッズの購入が可能になる。

 

 村井満チェアマンは、今回の契約締結について、こう語った。

「我々はサッカーを生業としているため、ECの基本構造を持っていない。決済、商品管理、物流、商品を届けた後の顧客フォロー。この一連の内容について、ECで日本最大級のプレーヤーである、楽天様とタイアップできたことで(明治安田生命、DAZNに次いで)新しい柱を完成させることができた」

 

 楽天の三木谷浩史社長も「海外の様々なリーグでは、このようにリーグがマーチャンダイジングを束ねていくということが大きな潮流となっている。DAZNという新しいプラットフォームをJリーグは取り入れ、インターネットをどんどん活用している。これと併せて我々のインターネットショッピングのプラットフォームを使い、全てのクラブのグッズが買えるようになると、益々、Jリーグが発展し、盛り上がっていくのではないか」と語った。

 

 Jリーグ各クラブのグッズを楽天の物流倉庫で管理し、商品発送も楽天の倉庫から出荷する。人手が足りないJクラブにとって、商品梱包や発送の手間が省けるのはメリットとなる。また、楽天市場でもJリーグクラブの商品購入が可能になるため、Jリーグに興味はあるが、グッズ購入に踏み切れなかったライトなファン層の購買意欲も刺激できる。

 

 手軽にクラブのグッズを購入できる環境を整えるJリーグ。ITを駆使したビジネス機会創出で、より多くのファンを取り込む。

 

(文・写真/大木雄貴)