17日、陸上・競歩の世界選手権(8月、モスクワ)の代表選考会を兼ねた日本選手権が神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースで行われ、男子の鈴木雄介(富士通)が1時間19分2秒の日本新記録で2大会ぶり2度目の優勝を果たした。日本陸上競技連盟が定める「派遣設定記録(1時間20分16秒)以内で優勝」の条件を満たし、世界選手権代表に決定した。 鈴木は3大会連続の世界選手権出場。前回大会(韓国・大邱)では8位に入賞した。これまでの日本記録は、00年1月に柳沢哲が出した1時間19分29秒で、13年ぶりの更新となった。
 女子は大利久美(富士通)が1時間30分45秒で3連覇を果たした。しかし、日本陸連の派遣設定記録(1時間29分31秒)には届かず、代表決定には至らなかった。

上位の成績は以下の通り。

<男子20キロ>

1位 鈴木雄介(富士通) 1時間19分2秒
2位 西塔拓巳(東洋大) 1時間20分5秒
3位 森岡紘一朗(富士通)1時間20分14秒
4位 高橋英輝(岩手大) 1時間20分25秒
5位 吉田琢哉(岩手大) 1時間20分47秒
6位 藤澤勇(ALSOK)  1時間20分50秒
7位 谷井孝行(佐川急便)1時間21分6秒
8位 新井広宙(亀の井ホテル) 1時間21分28秒

<女子20キロ>

1位 大利久美(富士通) 1時間30分45秒
2位 岡田久美子(立教大)1時間32分22秒
3位 前田浩唯(立命館大)1時間33分14秒
4位 前川知美(三菱自動車岡崎) 1時間35分28秒
5位 道口愛(コモディイイダAC) 1時間35分39秒
6位 淺田千安芸(DNP西日本) 1時間36分51秒
7位 根本侑実(東京学芸大) 1時間37分47秒
8位 岡部文子(埼玉医科大) 1時間38分32秒

※星に願いを(鈴木雄介)
>>(前編)歩く魅力に惹かれて(2012年6月12日掲載)
>>(後編)メダルを目指し、一歩ずつ(2012年6月26日掲載)