四国アイランドリーグPlusの香川オリーブガイナーズは10日、山口・由宇練習場で広島2軍と交流試合を行った。香川は新人の又吉克樹ら投手陣が好投。特別ルールで10回まで行われた試合で広島打線を7安打1失点に抑え、2−1と1点差ゲームをモノにした。広島2軍とは12日に徳島、13日に高知、14日に愛媛と各球団が今後も対戦する。
 又吉、7回1失点とアピール(由宇)
香川オリーブガイナーズ  2 = 010001000 0
広島(2軍)          1 = 000100000 0 (特別ルールで10回まで実施)
[香] 又吉−後藤−渡辺−酒井
[広] 齊藤−梅津−辻−青木−武内−永川光

<選手の教員免許取得支援へ>

 四国アイランドリーグplusとBCリーグが加盟する独立リーグ連絡協議会では、選手のセカンドキャリア支援の一環として、通信制大学の星槎大(本部・北海道芦別市)と提携し、教員免許取得をサポートすることになった。

 希望する選手に対してリーグ側が奨学金による支援を行い、教員免許取得を奨励する。将来的には教育免許を取得した選手を地元で教師や指導者として紹介することも視野に入れている。

 アイランドリーグの鍵山誠CEOはリーグへのトライアウトの参加者が年々、頭打ちになっている点を踏まえ、「近年は大学全入時代に突入し、将来を考えて大卒資格などの取得を希望している選手が多いと聞いている。もし、それが若い選手にとってチャレンジの障害になるなら、サポート体制を整える必要がある」との考えを示していた。

 独立リーグには、どの選手もNPB入りを目指してやってくるとはいえ、実際に夢を叶えられるのは一握りしかいない。たとえ野球は続けられなくても、資格を得ることで次のステップに踏み出せる選手もいるだろう。セカンドキャリアの充実は選手募集の上でも、地元に人材を還元する上でも、これからの独立リーグにとって大事な要素となるはずだ。