ボクシングのIBFミニマム級タイトルマッチが31日、メキシコのシナロア州グアサベで行われ、挑戦者の高山勝成が、王者のマリオ・ロドリゲス(メキシコ)を3−0の判定で破り、新チャンピオンとなった。日本人がIBFの世界タイトルを獲得したのは、1984年の新垣諭(バンタム級)以来2人目。高山は2005年にWBCミニマム級、06年にWBA同級(暫定)の世界王者となっており、日本人ボクサーでは初の3団体制覇を果たした。
 日本ボクシングコミッションは、これまでWBAとWBCの2団体しか認めてこなかったため、高山は09年にJBCへ引退届を提出し、海外で活動。11年、12年とIBF王座に2度、挑戦したが、ベルトは獲得できなかった。JBCは、この4月からIBFとWBOに加盟が決まっている。JBCでは高山がボクサーライセンスを再取得すれば、世界王者として認定する意向だ。

 またWBAミドル級タイトルマッチが31日、モナコのモンテカルトで行われ、挑戦者の石田順裕(グリーンツダ)は、王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に3R2分11秒TKO負けを喫した。37歳の石田は09年にWBAスーパーウェルター級の暫定王座を獲得。12年にはWBOミドル級タイトルマッチに挑戦するため、JBCに引退届を出していた(結果は0−3の判定負け)。これまで日本のジムに所属する日本人選手は海外での世界挑戦に37回連続で失敗してきたが、その記録を止められなかった。