シカゴ・カブスの藤川球児が右前腕の張りのため、現地時間13日付で15日間の故障者リスト入りした。藤川は開幕から5試合に登板し、1勝0敗2セーブ。クローザーのカルロス・マーマルの不調により、抑えに転向したばかりだった。
 ただ、13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では2点リードの9回に登板したが、3安打を集中されて3失点。味方がその裏に逆転サヨナラ勝ちを収め、メジャー初勝利を収めたものの、ここまでの防御率は12.46と安定感を欠いていた。腕の違和感は数日前からあったようで、今回の措置は大事をとってのもの。チームでは新守護神として期待されていただけに早期の復帰が待たれる。

<川崎、メジャー昇格で即スタメン>

 トロント・ブルージェイズ傘下の3Aに所属していた川崎宗則が現地時間13日付でメジャー昇格を果たした。昨季はマリナーズでプレーした川崎はなかなか今季の所属先が決まらなかったが、3月に入ってようやくブルージェイズとマイナー契約。前日の試合でWBCのドミニカ共和国の優勝にも貢献したホセ・レイエスが左足首を痛めて離脱し、内野手の補充が必要になっていた。

 同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦では早速、「9番・ショート」で先発出場。3回の第1打席は1死三塁のチャンスで迎え、ライトへの犠牲フライを放って先制点を叩き出した。第2打席は四球を選び、ホセ・バティスタのホームランでホームを踏んで、この日は1打点1得点。快音は聞かれなかったが、チームの勝利に貢献した。

 ア・リーグ東地区のブルージェイズは4月にはニューヨーク・ヤンキースとの対戦が7試合も組まれている。憧れのイチローとメジャーの舞台で対面する可能性も高そうだ。

<レッドソックス・田澤、早くも2勝目>

 ボストン・レッドソックスの田澤純一は14日、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に5番手で登板し、1イニングを1安打無失点に抑えて今季2勝目をあげた。田澤は1−1の同点で迎えた延長10回にマウンドへ。先頭打者に二塁打を浴びたが、後続を落ち着いて打ち取る。その裏、レッドソックスがサヨナラ勝ちを収め、勝利投手になった。

 今季の田澤はここまで6試合に登板。防御率1.50とブルペンには欠かせない存在になっている。6日のブルージェイズ戦では1点リードの場面で同点ソロを打たれたが、直後に味方が勝ち越したため、今季初勝利をあげていた。6試合に投げて四死球ゼロと制球が安定していることも好調の要因だ。