シカゴ・カブスは現地時間16日付で、高橋尚成に戦力外を通告し、メジャー契約の40人枠から外したことを発表した。今後は他球団からのオファーを待つか、カブスとマイナー契約を結び直すかの選択となる。メジャーリーグ4年目となる高橋は今季、カブスとマイナー契約を結んで春季キャンプに招待選手として参加。開幕メジャー入りを果たしたが、3試合に登板し、0勝0敗、防御率6.00の成績だった。
 カブスは抑えを務めていたカルロス・マーマルが不調で、新守護神となった藤川球児も右前腕の張りで15日間の故障者リストに入っている。クローザー不在の緊急辞退に、球団はかつての抑えだったケビン・グレッグを呼び戻した。高橋はグレッグの代わりに押し出された格好だ。

 貴重なサウスポーではあるが、今季は8日のアトランタ・ブレーブス戦で先頭打者に一発を浴び、12日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では投手に押し出しの四球を与えるなど、不安定な内容が続いている。左のリリーバーとして再び存在感を示せるかどうか。いずれにしても、まずはチャンスを与えられるのを待つしかない。