(写真:両クラブのマスコットも参加。イベントを盛り上げた)

 16日、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」のサンロッカーズ渋谷とアルバルク東京は2017-2018シーズンを前に東京・渋谷駅周辺でイベントを行った。ハチ公前広場で行ったセレモニーではHC、選手、チアリーダーらが出席し、リーグとチームをアピールした。その後、両クラブはセンター街(バスケットボールストリート)を練り歩き、チラシを配るなど広報活動に勤しんだ。

 

 B1に所属する渋谷にホームアリーナを置く渋谷とA東京(今季は代々木第二体育館の大規模改修に伴い、別会場を使用)。渋谷区の名所であるハチ公前に登場した。セレモニーではまず渋谷の長谷部健区長らが挨拶し、アーティストや学生がパフォーマンスを披露。イベントを盛り上げた。

 

(写真:センター街をパレードするA東京の選手たち)

 B.LEAGUE初年度となった昨シーズンは両クラブ共にチャンピオンシップ(CS)進出を果たした。今月1日の「関東アーリーカップ」でも対戦。88-67でA東京が“渋谷ダービー”を制し、勢いに乗って同大会で優勝した。A東京のルカ・パヴィチェヴィッチHCは「無事に優勝することができました」と報告。「ホームコートアリーナに是非足を運んでください」と呼び掛けた。

 

 キャプテンの1人、正中岳城は「優勝を目指して戦うことはもちろんですが、渋谷の皆さん、東京の皆さんに応援していただけるよう頑張りたいと思います」と意気込んだ。

「渋谷をはじめ東京のコミュニティに支持されるような価値のあるチームに。しっかりとした戦いを皆さんの目に、耳に届くように戦っていきますので応援よろしくお願いします」

 

(写真:新たに選手も加わり、生まれ変わった渋谷のロースター)

 一方、渋谷の勝久ジェフリーHCは、こうスピーチした。

「渋谷区から2年目となるB.LEAGUEを盛り上げるべく全力を尽くしてシーズンを戦い抜くため準備をしています。2年目を盛り上げるためには皆さんの力が必要です。2週間後に開幕するB.LEAGUEを皆さんで一緒につくっていきましょう」

 キャプテンの伊藤駿も「バスケットボールを観たことがない方も会場にお越しいただき、楽しさや迫力を肌で感じてもらいたい」と続いた。

 

 両クラブはセレモニーの後にはハチ公前から場所を移し、センター街をパレードした。渋谷とA東京の合同パレードは2年連続。選手たちは写真撮影やサインに応じながら、ファン・ブースターとの交流を深めた。チラシを配り、通行人にも来場を呼び掛けていた。渋谷の伊藤は「“渋谷にこういうチームがあるんだ”と思ってもらえるひとつのきっかけになる。外に立って僕らのことを広める活動ももっともっとやっていかないといけない」と口にする。

 

(写真:初の必勝祈願を実施。玉串拝礼などを行った)

 渋谷はセレモニー前に渋谷区の金王八幡宮で必勝祈願を行った。武運などにご利益があるとされる神社で、きたるシーズン開幕に向けて気持ちを高めた。勝久HCは「チームとしては初めてのこと。チーム一丸となって戦っているという気持ちになります」と神妙な面持ちで語った。

 

 渋谷が中地区から東地区に移るため、今シーズンは同地区となった両クラブ。“渋谷ダービー”の回数も必然的に増える東京都、渋谷区を熱くさせる戦いを期待したい。

 

(文・写真/杉浦泰介)