二宮清純が迫る武豊とキズナの物語 〜BS11、6月2日放送〜
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(写真:キズナという名を聞いた時から「今までで一番いい名前。一流馬になる」と感じたという)
当サイトでは番組に先駆けて、武騎手とのインタビューの一部を紹介します。
二宮: お久しぶりです。武さんにはデビュー直後から何度もインタビューしてきましたが、紆余曲折を経てのダービーでの見事な復活でしたね。
武: 今回はうれしかったですね。まず、あれだけ多くのファンが競馬場に来ていただいたこともありがたかったですし、レース後の皆さんの笑顔を見て、本当にいい仕事ができたと思いました。
二宮: インタビューでの「帰ってきました!」というフレーズも心に残りました。
武: 考えていた言葉ではなかったんですけど、皆さんに何かを伝えるとしたら、その一言に尽きるのかなと。
二宮: 1番人気としてのプレッシャーはあったと思いますが、武さんほどの経験があれば、むしろ重圧を楽しむような部分もあったのでしょうか。
武: ダービーの1番人気ですから、そう考えると責任重大です。だけど、ダービーで1番人気の馬に乗れることはそうそうない。騎手としては名誉なことであり、うれしかったですね。
二宮: 馬の実力もさることながら、武さんが乗るということで余計に人気が高まったはずです。
武: キズナはファンが多い馬ですから、皆さんの勝ってほしいという気持ちがオッズに表れたのかなと感じました。
二宮: 結論から言うと、ゴールから逆算して計ったようなレース運びでした。まず1枠1番という枠順からどんなことを考えましたか。
武: (レース3日前の)木曜日に枠順が出て、最初はちょっと驚きましたね。でも、外よりは内のほうがいい。いい枠が来たなと思いました。
二宮: スタートしてからは後方待機。これも大方の予想通りでした。
武: キズナの良さを生かすには、あのポジションになるでしょうね。特にこちらが狙ったわけでもなく、自然とあの位置になったわけです。僕は競馬はポジションは関係ないという考えです。それよりももっと大事なことがたくさんあると思っていますから、自分の考えを重視して乗ろうとしていました。
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武騎手とキズナが、この先に見据えるのは10月の凱旋門賞(フランス)です。同賞では2006年、武騎手騎乗の父・ディープインパクトが残り100メートルまで先頭だったにもかかわらず、かわされて3着(後に失格)に敗れた因縁があります。「今でも夢に出てくるほど悔しかった」と武騎手が振り返るパリの地で、その子とともに雪辱を果たすことはできるのか。インタビューでは、この世界最高峰のレースに対する思いや、長くトップジョッキーとして君臨してきた秘訣についても語ってもらっています。どうぞ、お楽しみに!
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