19日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第2戦が行われ、横浜DeNAが広島を6対2で下した。DeNAは3回表、宮﨑敏郎のタイムリーヒットで2点を先制。5回には代打・乙坂智のセンター前ヒットで2点を追加した。投げては先発のルーキー・濱口遥大が荒れ球で広島打線に的を絞らせず、7回7安打も失点2。DeNAが対戦成績を1勝2敗とした。

 

◇ファイナルステージ第2戦
 乙坂、CS5打点のラッキーボーイ(広島2勝1敗 マツダ)
横浜DeNA 6 = 002|021|001
広島  2 = 000|101|000

勝利投手 濱口(1勝0敗)
敗戦投手 野村(0勝1敗)
本塁打  (De)宮﨑1号ソロ

 

 雨天コールドゲームから一夜明けたこの日、曇り空の下で試合が始まった。

 

 広島の先発は野村祐輔、DeNAは濱口。広島は1回裏、先頭の田中広輔がセンター前ヒットで出塁すると、菊池涼介がアウトになったもののセーフティ気味のバントで濱口やDeNA内野陣に揺さぶりをかける。3番・丸佳浩の打席で濱口がワイルドピッチ。これで1死三塁となり、丸のセカンドゴロで田中がホームへ突入した。三本間の挟殺プレーとなったがランナーの田中が粘り、丸は三塁まで到達。2死三塁で4番・松山竜平はセカンドゴロに倒れ無得点に終わったが、立ち上がりは広島が主導権を握った。

 

 流れが変わったのは3回表。1死から1番・桑原将志の当たりに対しレフト・松山が果敢にスライディングキャッチを狙ったもののグラブで弾き、記録はヒット。1死一塁から梶谷隆幸がフォアボールで出塁し、3番のホセ・ロペスはライト前に弾き返して一死満塁。4番・筒香嘉智は三振に倒れたものの、続く宮﨑が野村のシュートをレフト前に運び、DeNAが2点を先制した。

 

 4回裏、広島は先頭の丸が内野安打で出塁すると、1死の後、サビエル・バティスタがレフト前ヒットを放ち1死一、二塁。ベテラン新井貴浩は三振に倒れたが、続く西川龍馬がレフト前にタイムリーを放ち1点を返した。

 

 敗れれば広島に王手をかけられるDeNA。2対1と1点差の5回表、ロペスのこの日2本目のヒット、宮﨑のセンターオーバーのエンタイトルツーベースで2死二、三塁とチャンスを築いた。広島バッテリーが柴田竜拓を歩かせて満塁となったところで、高城俊人に代えて乙坂を打席に送った。

 

 阪神とのファーストステージで3ランを放っている乙坂は、野村の初球をフルスイング。痛烈なピッチャー返しはセンター前に抜け、ロペス、宮崎が生還。これで4対1、DeNAは乙坂の一打で広島に傾きかけた流れを取り戻した。

 

 広島の先発・野村は5回でマウンドを降り、被安打8で自責点4。終盤での逆転を狙う広島は6回、九里亜蓮をマウンドに送ったが、2死から梶谷を歩かせ、ロペスのライト前ヒットをバティスタがファンブルする間に1点を追加された。その裏、広島は西川の内野ゴロで1点を返したものの、反撃もここまで。先発・濱口に7回わずか2得点に抑えられ、8回はスペンサー・パットン、9回は守護神・山﨑康晃の継投で逃げ切られた。

 

 ファイナルステージ第3戦は20日、マツダスタジアムで18時プレーボール予定。