16日(日本時間17日)にシティ・フィールド(ニューヨーク)で開催されるメジャーリーグのオールスターゲームに出場するア・リーグ、ナ・リーグの各33選手が発表された。ア・リーグでは奪三振数リーグ1位のダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)と防御率リーグ1位の岩隈久志(シアトル・マリナーズ)が選手間投票でメンバーに選ばれた。ダルビッシュは2年連続、岩隈は初選出。日本人が複数選ばれるのは2008年以来5年ぶりとなった。
 またボストン・レッドソックスのクローザー、上原浩治が最後の1枠をファン投票で決める候補者5名のひとりに入った。投票は既にスタートしており、11日(同12日)に結果が発表される。野手はニューヨーク・ヤンキースのイチローはファン投票でア・リーグ外野手部門の15位、ミルウォーキー・ブルワーズの青木宣親はナ・リーグ外野手部門で19位に終わり、選手間投票などによる選出からも漏れて出場を逃した。

 今季の内容をみれば、当然の選出だろう。
 ダルビッシュは今季初登板であわや完全試合かという快投をみせると、ここまで8勝をあげている。圧巻なのは奪三振数で119回3分の1を投げて157個。これは今季のメジャーリーグでトップの数字だ。昨季は最後のひとりを決めるファン投票でメンバーに滑り込んだが、試合で出番はなかった。今季こそはナ・リーグの強打者のバットに空を切らせる場面がみられるはずだ。

 岩隈はエースのフェリックス・ヘルナンデスとともに2枚看板を形成している。チームが低迷しているため、7勝(4敗)と勝ち星は伸びていないが、防御率2.60は堂々のリーグ1位だ。WHIPも0.88でメジャートップとなっており、走者を出さない安定感が光る。

「最後の1人」候補の上原も今季は新天地で欠かせない選手となっている。開幕から中継ぎで無失点の登板を続けると、6月下旬にはクローザーに昇格。ここまで5セーブをあげている。武器のフォークでメジャーの強打者を牛耳っており、コントロールも抜群だ。メジャーを代表する選手が集う祭典に出る資格は十二分にある。