2017年の中央競馬のラストを飾るG1レース、第62回有馬記念(芝2500m)が24日、千葉・中山競馬場で行われた。レースは1番人気のキタサンブラック(武豊騎手)が2分33秒6で勝った。キタサンブラックはG1通算7勝目、最多記録に並んだ。2着は8番人気のクイーンズリング(クリストフ・ルメール騎手)、3着にはジャパンカップを制したシュヴァルグラン(ヒュー・ボウマン騎手)が入った。

 

 3歳で挑んだ有馬記念は3着、4歳で臨んだ2度目の有馬記念は2着。1段ずつ階段を駆け上がったキタサンブラックが最後のレースで頂点に立った。

 

 現役最強馬キタサンブラックのラストランに多くの観客が詰め掛けた中山競馬場。シンボリルドルフ、ディープインパクト、テイエムオペラオー、ウォッカと並ぶJRA最多G1通算7冠がかかるレースでもあった。

 

 ゲートが開くと各馬一斉に飛び出した。そこから1頭抜け出したのは1枠2番のキタサンブラックだった。ターフを駆け抜ける鹿毛の牡馬。逃げるキタサンブラックは先頭でレースをつくった。

 

 最後の直線を前にしても先頭は譲らない。300m、200m、100mになってもキタサンブラックの前を行く馬は現れなかった。クイーンズリング、シュヴァルグランが外から末脚を見せたがとらえきれない。

 

 そのままキタサンブラックが1着で入線。大阪杯、天皇賞春・秋に続く今季4度目のG1制覇だ。クリスマスイブに競馬ファンは7冠馬の誕生に沸いた。キタサンブラックは通算獲得賞金は18億7684万3000円は歴代1位となった。

 

(文/杉浦泰介)