8月18日(日)

◇3回戦
 17安打の猛攻で10年ぶり8強
常総学院(茨城)   9 = 000011106
福井商         1 = 000000100
【本塁打】
(常)眼龍、内田

 最初にチャンスをつかんだのは福井商だった。1回裏、1番・山本琢真(3年)がいきなり三塁打を放つ。しかし、ここから常総学院エースの飯田晴海(3年)が本領発揮し、後続を3者連続三振に切ってとった。序盤は両者ともに得点が奪えないまま、試合は中盤へ。均衡が破れたのは5回表。常総学院が9番・眼龍達矢(2年)の一発で先制した。6、7回にも1点ずつを入れた常総学院は、9回表には4番・内田靖人(3年)の2ランなど、打者11人の猛攻で一挙6得点。投げては飯田が福井商打線を散発4安打1失点に抑えた。優勝した2003年以来のベスト8進出を決めた。
 完封勝ちで初のベスト8
聖愛(青森)      0 = 000000000
延岡学園(宮崎)   10 = 00104401×

 投打に圧倒した延岡学園が完封勝ちで準々決勝に駒を進めた。3回裏に相手ミスで1点を先制した延岡学園は中盤、見事な集中打を見せた。5回裏、先頭の8番・柳瀬直也(3年)がこの試合初の長打となる二塁打で出塁すると、次打者の送りバントで三塁へ。2死後、2番・松元聖也(3年)がタイムリー三塁打を放ち、1点を追加。その後もタイムリー2本が出て、この回一挙4点を奪った。さらに延岡学園は6回表にも4点を追加し、聖愛を突き放した。投げてはエース横瀬貴広(3年)をベンチに温存しながら、2投手の継投で聖愛打線をシャットアウト。延岡学園は7度目の出場にして、初のベスト8進出を決めた。

 投打かみ合い、初出場で8強入り
前橋育英(群馬)   7 = 200201200
横浜(神奈川)    1 = 010000000
【本塁打】
(前)工藤、田村

 関東勢同士の対決となったこの試合は、予想外のワンサイドゲームとなった。1、2回戦をいずれも1−0での勝利と2年生エースの高橋光成の好投が光っていた前橋育英。だが、この試合は序盤から打線が活発だった。1回表、前橋育英が1死一塁から3連打を浴びせ、2点を先制した。横浜も2回裏に1点を返し、1点差に迫った。しかし4回表、前橋育英は1、2番に連続本塁打が出て、2点を追加した。さらに6回表にも1点、7回表にも2点と確実に得点を重ね、横浜を引き離した。投げては高橋光が8安打を打たれながらも1失点に抑え、3試合連続で完投勝利を収めた。

 エース宮本、3安打完封
富山第一         8 = 000003005
木更津総合(千葉)   0 = 000000000

 初出場の富山第一が完封勝ちを収めて、ベスト8進出を決めた。序盤は互いにランナーを出しながらも得点を奪えず、ゼロ行進が続いた。均衡が破れたのは6回表。富山第一は1、2番がこの試合初の連打で無死一、三塁とした。1死後、4番・幸山一大(2年)の犠飛で待望の先取点を挙げた。さらに2死一塁から怒涛の3連打で2点を追加した。そして9回表には打者一巡の猛攻で一挙5得点。投げてはエース宮本幸治(3年)が散発3安打に抑える好投を披露。投打がかみ合った富山第一が快勝した。