30日、都内で2013−2014シーズン開幕を控えたbjリーグのプレスカンファレンスが行なわれ、各チームの代表選手が一堂に会し、今シーズンにかける意気込みを語った。今シーズンはイースタン・カンファレンス11チーム(青森、岩手、秋田、仙台、新潟、富山、信州、群馬、千葉、東京、横浜)、ウエスタン・カンファレンス10チーム(浜松、滋賀、奈良、京都、大阪、島根、高松、福岡、大分、沖縄)が参加。チャンピオンの座をかけ、10月4日から各会場で熱戦が繰り広げられる。
 昨季は史上最多の90万2175人のブースターたちが、各アリーナに駆け付けた。これを受けて、河内敏光コミッショナーは「今季はリーグ開幕からの目標であった観客100万人の達成を目指す」と意気込んだ。そのために、リーグと各チームが協力して、ブースターに楽しんでもらえる取り組みを行っていく。

 2013−14シーズンは新たに青森ワッツとバンビシャス奈良が新規参入し、21チーム(千葉、宮崎が脱退)でシーズンを戦う。さらに、来季は福島の参入が決定しており、5チームが本拠地を置く東北5県は、ダービーなど、更なる盛り上がりが予想される。また、今季のオールスターゲームは秋田県で開催されことから、河内コミッショナーは「東北地方で(bjリーグが)注目のひとつになる」と期待を寄せた。

 また、20年夏季五輪・パラリンピックの東京開催決定を受け、bjリーグは日本代表の強化への全面的な支援を約束した。そして、河内コミッショナーは「五輪だけではない」と語気を強め、こう続けた。
「(20年は)同時にパラリンピックも開催される。今季より、大分ヒートデビルズでは同じチーム名を掲げた車いすのバスケチームと共同で活動を行っていくことが決定している。また浜松・東三河フェニックスは、車椅子バスケットボール日本代表の合宿地としてサポート。仙台89ERSは車椅子バスケと共催で試合を開催している。これもひとえに、地域と密接に活動してきた成果。今回の大分、浜松、仙台の事例をきっかけにリーグとしても日本車椅子バスケットボール連盟と協力して、バスケットボール全体を盛り上げていきたい」

 プレスカンファレンスの後半には、国際大会に参加のため不参加となった横浜ビー・コルセアーズを除いた20チームの代表選手が登場し、それぞれの見どころを語った。

青森ワッツ 高岡大輔
「新規チームなので、チャレンジャーの気持ちを忘れず、チャンピオンに向かってチャレンジしていきたい」

岩手ビッグブルズ 月野雅人
「今季、岩手は3季目となるので、勝負の年として、チーム一丸となって頑張っていく」

秋田ノーザンハピネッツ 水町亮介
「開幕ダッシュをかけられるように勝利目指して頑張る」

仙台89ERS 志村雄彦
「(開幕戦で当たる)新潟は昨季のイースタン1位。僕らはレギュラーシーズンの最終戦を40点差くらいで負けた悔しい相手。(その差を)どこまで縮められるか、去年のイースト王者にチャレンジするような気持ちで今季を迎えた。ぜひとも2つ勝てるように頑張る」

新潟アルビレックスBB 藤原隆充
「開幕を仙台の志村選手と対決できるのは非常に楽しみ。負けない熱さで頑張りたい」

富山グラウジーズ 城宝匡史
「年々、順位を上げてきているので、今年こそ優勝という目標をもってやっていきたい」

信州ブレイブウォリアーズ 仲西翔自
「開幕戦は昨季のチャンピオンチーム(横浜)なので、胸を借りるつもりでチャレンジしていきたい」

群馬クレインサンダーズ 高田紘久
「昨年、最下位に沈んだチームだが、今年は少しでも上を目指す」

埼玉ブロンコス 原口真英
「昨季は結果が出なかった。今年はコーチが変わったので、新しいバスケを見せて少しでも上位に行けるように頑張る」

東京サンレーヴス 伊藤拓郎
「昨季はイースタンで8位。今季のテーマが下剋上なので、昨季の上位チームを倒せるように頑張っていきたい」

横浜ビー・コルセアーズ 蒲谷正之
「昨季は優勝することができたが、今年もチャレンジャー精神を忘れず、1試合、1試合を大事に戦っていきたい」

浜松・東三河フェニックス 太田敦也
「(初戦・秋田の)恩師・中村和雄ヘッドコーチになんとしてでも勝ちたい」

滋賀レイクスターズ 仲摩純平
「コーチが変わり、去年よりスピーディーでおもしろいバスケットが見せられると思う。今季は優勝を目指しているので、全員でそこに向かっている」

バンビシャス奈良 山城拓馬
「遠山HCのもと、若い選手が多いが、若さと勢いと謙虚さを忘れずに戦っていきたい」

京都ハンナリーズ 瀬戸山京介
「今季こそ優勝したいと思っている。1戦、1戦しっかりと戦っていきたい」

大阪エヴェッサ 石橋晴行
「今季はメンバーが一新し、年齢層も上がったが、速い展開のバスケットを目指す」

島根スサノオマジック 山本エドワード
「島根は、監督と外国人選手もガラリと変わった。また去年とは違った島根を見せられると思うので、楽しみにしてほしい。昨季は惜しいところまで行ったので、今季こそは有明に行けるように頑張る」

高松ファイブアローズ 小寺裕介
「高松は選手の入れ替えも少なく、粘り強いバスケで初戦のホームをしっかり守れるように頑張る。近年出られていないプレーオフを目指したい」

ライジング福岡 仲西淳
「昨季はファイナルまで行って準優勝という結果を残したので、今年は、ワンステップ上といったら優勝しかない。そこを目指して戦いたい」

大分ヒートデビルズ 清水大志郎
「今季は運営会社、チームカラーも変わり、心機一転、チーム一丸となって頑張っていきたい」

琉球ゴールデンキングス 小菅直人
「今季はまたHCも変わり、キングスのバスケットがまた去年とは違ったバスケットになると思う」