ソチに向けてテイクオフ 〜全日本スキーチーム会見〜

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 30日、全日本スキー連盟(SAJ)は都内のホテルで会見を開き、女子モーグルの伊藤みき(北野建設)、男子ノルディック複合の渡部暁斗(北野建設)、男子ジャンプの伊東大貴(雪印メグミルク)ら日本代表有力選手が出席し、ソチ五輪シーズンに向けた抱負を語った。また今シーズンの公式ユニホームも披露され、来年2月に控える檜舞台へ“飛行体勢”に入っている。
(写真:メダルの期待かかる伊藤みき)
 ソチ五輪まで、あと100日――着々と4年に1度の祭典が近づいてきている。
 全日本スキーチームはここまでトリノ、バンクーバー五輪と、2大会連続でメダルなしに終わっている。SAJの鈴木洋一会長は五輪シーズンを迎え、こう自信を窺わせた。「2020年東京五輪・パラリンピック開催の決定により、国民のスポーツ、オリンピックへの関心はこれまで以上高くなっています。当然、我が国の選手団に大きな期待を寄せている。バンクーバー五輪後の4年間、メダル獲得を最大の目標として、これまで強化を積み重ねてまいったわけです。ここにきて、その成果が着実に出てきている。選手たちは間違いなく国民の期待に応えれるような活躍ができると思っております」

 女子モーグルでは、新エースに期待がかかる。長野五輪金、ソルトレイクシティ五輪銅の里谷多英、4大会連続入賞の上村愛子(北野建設)と世界と伍する勝負をしてきた先輩たちからバトンを受けたのが、伊藤みきだ。

 トリノ、バンクーバーと2大会連続で五輪出場を果たしたものの、目立った成績は残せずにいた。ブレークしたのは昨シーズン。今年2月W杯猪苗代大会でデュアルモーグルを制し、W杯初優勝を果たした。3月の世界選手権ではシングル、デュアルモーグルと、いずれも銀メダルを獲得した。

「(メダルを)掴みに行く試合になる」と、伊藤みき自身もエースとしてのプレッシャーをヒシヒシと感じている。ただ、それを重荷と捉えるよりもモチベーションにしている。「気持ち的にワクワクしているし、すごく楽しみなのは(過去の五輪とも)一緒。ただ私自身も勝ちに行きたいと思っていますし、まわりの方々もそういうふうに見てくださっているので、そうやって一丸となって勝ちに向かっているのは、挑戦できるオリンピック」

 女子モーグルは競技初日に行なわれる。「チームジャパンの飛躍になる新しいスタートを切って、“ここからメダルラッシュだぞ”言われる第一号として活躍したいという気持ちはすごく強いです」。女子モーグル新エースは日本の火付け役も担う。

 今大会から新種目となる女子ジャンプ。昨シーズンのW杯女王・高梨沙羅(クラレ)にはメダル獲得の期待がかかる。高梨と共に今年の世界選手権混合団体を戦い金メダルを獲得した伊藤有希(土屋ホーム)は「先輩たちのおかげで今の道がある」と、山田いずみら競技の第一人者たちに感謝の意を表した。「小さい時はオリンピックは夢の舞台だったんですけど、11年の春にオリンピック種目に決まってからは夢の舞台が目標の舞台に変わりました」と伊藤有希。とはいえ、まだソチへの切符を手にした者はいない。W杯で8位以内に1度入るなど、SAJの定めた選考基準をクリアしなければならない。そこからチームジャパンはソチという大きな目標に向け、“離陸準備”を整える。
(写真:ソチ出場も有力視されているスキーチームの主力選手たち)

(文・写真/杉浦泰介)
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