24日(日本時間)、サッカーロシアW杯グループF第2節がロストフで行われ、メキシコ代表が韓国代表に2対1で勝利した。前半26分、メキシコはFWカルロス・ベラがPKを決めて先制。後半21分にはFWハビエル・エルナンデスが追加点を奪った。韓国は後半アディショナルタイムにFWソン・フンミンが得点するが、一歩及ばなかった。

 

 韓国、自力でのGL突破消滅(ロストフ)

メキシコ 2-1 韓国

【得点】

[メ] カルロス・ベラ(26分)、ハビエル・エルナンデス(66分)

[韓] ソン・フンミン(90+3分)

 

 前節、W杯王者のドイツに勝利したメキシコと、スウェーデンに敗れた韓国。前者はここで勝てばグループリーグ(GL)突破に大きく前進、後者は敗れると自力でのGL突破の可能性が消滅する意味合いの大きな一戦だった。

 

 序盤からメキシコがボールを保持し、韓国がファウルで止める展開となった。

 

 12分にメキシコがFKからクロスを入れて、エルナンデスがヘッドでシュートを放つがゴール左にそれた。13分には韓国のカウンター。FWファン・ヒチャンが左サイドを突破し、ファーサイドのDFイ・ヨンにボールを送る。これをメキシコFWのロサーノが戻り、間一髪でクリアーした。この試合、メキシコは要所でFW陣の守備が冴えた。

 

 試合はメキシコが優勢だった。24分、MFアンドレス・グアルダードがペナルティーエリア左サイドからクロスを入れる。このボールがスライディングブロックを試みたDFチャン・ヒョンスの腕に当たる。主審はハンドを取り、メキシコにPKが与えられた。キッカーのベラが冷静にゴール右に決めてメキシコが先制点を奪った。

 

 この後、韓国の激しいプレスをメキシコがパスでいなし続け、試合を折り返した。

 

 後半、さらにメキシコが韓国ゴールを脅かす。21分、メキシコがカウンターを仕掛ける。ハーフウェイライン付近からFWイルビング・ロサーノがドリブルでボールを運び、ペナルティーエリア左サイドにポジションを取るエルナンデスにパスを送る。エルナンデスは左足のトラップでDFをかわし、右足インサイドでニアを狙う。シュートは韓国GKチョ・ヒョヌの脇をする抜けてゴールネットを揺らした。

 

 韓国は後がなくなり、焦りが目立った。苦し紛れのミドルシュートが多くなった。それでも後半アディショナルにソン・フンミンがペナルティーエリア付近やや右サイドから左足を振り抜く。カーブをかけたシュートはゴール左に決まった。

 

 しかし、反撃もここまでだった。メキシコがパスを繋ぎ時計の針を進めてタイムアップ。メキシコが勝ち点6としてグループFの暫定首位。韓国は自力でのGL突破の可能性が消滅した。

 

(文/大木雄貴)