横浜FM、広島下して21年ぶり7度目V! 〜第93回天皇杯〜
元日、第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝が東京・国立競技場で行なわれ、横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島を2−0で下して21年ぶり、前身の日産自動車時代を含めて7度目の優勝を収めた。前半、横浜FMは序盤からボールを支配して広島を押し込み、17分、MF齋藤学のゴールで先制。21分には、DF中澤佑二の追加点が決まってリードを広げた。後半は攻勢を強めた広島にチャンスをつくられたものの、中澤を中心に守備陣が体を張ってゴールを死守した。
齋藤、頂点導く先制ゴール(国立)
横浜F・マリノス 2−0 サンフレッチェ広島
【得点】
[横浜FM] 齋藤学(17分)、中澤佑二(21分)
「終わりよければすべて良し、ではないけれど、現実に優勝できたので、それはサポーターに捧げたい」
MF中村俊輔はこう優勝の感想を述べた。リーグ戦では最終節で広島に逆転され、2位。因縁の相手に完勝し、サポーターと歓喜を共有した。
横浜FMは立ち上がりからボールポゼッションを高め、主導権を握った。引いて守る相手をなかなか切り崩せなかったものの、個人の突破からチャンスをつくった。前半17分、DF小林祐三が右サイドで仕掛けてPA内に進入。広島のDFに当たってこぼれたボールがFW端戸仁、MF兵藤慎剛とつながり、最後は齋藤がゴール正面から右足を振り抜いた。シュートはゴール左下に決まった。
21分にはすかさず追加点を奪った。左からのCKにMF中町公祐がニアサイドでヘディングシュート。GKが弾いたボールを、中澤が頭で押し込んだ。
中村は「リスクを最小限にして攻めて、(前半の)その時間帯に(ゴールを)決めることができた」と立て続けの得点が試合のポイントになったと分析。事実、横浜FMは22分以降、広島の猛攻に遭う。32分、右サイドを攻め上がってきたMFミキッチが角度のない位置からシュートを狙われ、GK榎本哲也が弾く。こぼれたボールをFW佐藤寿人に詰められたが、再び榎本がセーブした。横浜FMは2−0とリードしているものの、安心はできない展開で試合を折り返した。
迎えた後半は、さらにギアを上げた広島に押し込まれる。後半6分、パス交換からFW石原直樹にシュートを打たれたが、ゴール右へ外れた。
横浜FMは広島に主導権を握られた。しかし、ここで守備陣が踏ん張りを見せる。18分、カウンターから石原にシュートを許しが、DF栗原勇蔵が体を張ったブロック。エース・佐藤目がけたクロスは、中澤を中心にことごとく跳ね返した。35分、ミキッチに打たれたミドルシュートもGK榎本ががっちりキャッチ。最後まで集中力を切らすことなく、現国立で行われる最後の天皇杯決勝を完封勝利で飾った。
21年ぶりの天皇杯制覇。それでも、手放しで喜ぶ選手は少なかった。栗原は「優勝したけど、リーグ戦を取れなくて、心の底から喜べなかった」と率直な思いを明かした。キャプテン・中村も来季への課題を多く語った。
「CKやビルドアップ、カウンターなどの部分を来シーズンはもっと追い求めて、磨いていきたい。今シーズンは対戦相手によって自分たちのサッカーをできないことがあったので、どんな相手でもしっかりと跳ね返せるチームにしたい。そういったことにチームとして取り組んで、ゼロックス杯、ACLに臨みたい」
サポーターの前でリーグタイトルを逃した悔しさはまだ晴れてはいない。来季こそが、横浜FMにとってリベンジの舞台だ。
齋藤、頂点導く先制ゴール(国立)
横浜F・マリノス 2−0 サンフレッチェ広島
【得点】
[横浜FM] 齋藤学(17分)、中澤佑二(21分)
「終わりよければすべて良し、ではないけれど、現実に優勝できたので、それはサポーターに捧げたい」
MF中村俊輔はこう優勝の感想を述べた。リーグ戦では最終節で広島に逆転され、2位。因縁の相手に完勝し、サポーターと歓喜を共有した。
横浜FMは立ち上がりからボールポゼッションを高め、主導権を握った。引いて守る相手をなかなか切り崩せなかったものの、個人の突破からチャンスをつくった。前半17分、DF小林祐三が右サイドで仕掛けてPA内に進入。広島のDFに当たってこぼれたボールがFW端戸仁、MF兵藤慎剛とつながり、最後は齋藤がゴール正面から右足を振り抜いた。シュートはゴール左下に決まった。
21分にはすかさず追加点を奪った。左からのCKにMF中町公祐がニアサイドでヘディングシュート。GKが弾いたボールを、中澤が頭で押し込んだ。
中村は「リスクを最小限にして攻めて、(前半の)その時間帯に(ゴールを)決めることができた」と立て続けの得点が試合のポイントになったと分析。事実、横浜FMは22分以降、広島の猛攻に遭う。32分、右サイドを攻め上がってきたMFミキッチが角度のない位置からシュートを狙われ、GK榎本哲也が弾く。こぼれたボールをFW佐藤寿人に詰められたが、再び榎本がセーブした。横浜FMは2−0とリードしているものの、安心はできない展開で試合を折り返した。
迎えた後半は、さらにギアを上げた広島に押し込まれる。後半6分、パス交換からFW石原直樹にシュートを打たれたが、ゴール右へ外れた。
横浜FMは広島に主導権を握られた。しかし、ここで守備陣が踏ん張りを見せる。18分、カウンターから石原にシュートを許しが、DF栗原勇蔵が体を張ったブロック。エース・佐藤目がけたクロスは、中澤を中心にことごとく跳ね返した。35分、ミキッチに打たれたミドルシュートもGK榎本ががっちりキャッチ。最後まで集中力を切らすことなく、現国立で行われる最後の天皇杯決勝を完封勝利で飾った。
21年ぶりの天皇杯制覇。それでも、手放しで喜ぶ選手は少なかった。栗原は「優勝したけど、リーグ戦を取れなくて、心の底から喜べなかった」と率直な思いを明かした。キャプテン・中村も来季への課題を多く語った。
「CKやビルドアップ、カウンターなどの部分を来シーズンはもっと追い求めて、磨いていきたい。今シーズンは対戦相手によって自分たちのサッカーをできないことがあったので、どんな相手でもしっかりと跳ね返せるチームにしたい。そういったことにチームとして取り組んで、ゼロックス杯、ACLに臨みたい」
サポーターの前でリーグタイトルを逃した悔しさはまだ晴れてはいない。来季こそが、横浜FMにとってリベンジの舞台だ。