25日(日本時間)、サッカーロシアW杯グループH第2節がカザンで行われ、コロンビア代表がポーランド代表を3対0で降した。前半40分、コロンビアがDFジェリー・ミナのヘディングで先制した。後半25分にはラダメル・ファルカオが、75分にはMFファン・ギジェルモ・クアドラードがゴールを奪い、危なげなく勝利した。ポーランドは最終節の日本代表戦を残してグループリーグ(GL)敗退が決まった。

 

 ロドリゲス、2Aの活躍(カザン)

コロンビア 3-0 ポーランド

【得点】

[コ] ジェリー・ミナ(40分)、ラダメル・ファルカオ(70分)、ファン・ギジェルモ・クアドラード(75分)

 

 グループHの初戦を落とした同士の対決。この試合で負けた方がGL敗退となる。序盤こそは互角だったものの徐々にコロンビアが優位に試合を進めた。

 

 コロンビアは右サイドのクアドラード、センターフォワードのファルカオ、トップ下のロドリゲスらの個の力で、攻め立てる。ポーランドはFWロベルト・レバンドフスキを封じ込められボールを奪っても預けどころがなく、苦しい試合となった。

 

 40分、コロンビアが右サイドからショートコーナーでボールをつなぎロドリゲスがふわりとクロスを上げる。このボールにミナが頭で合わせて先制点を奪う。

 

 後半に入ってもコロンビアが攻め込む展開が続けた。

 

 25分、前回大会は左ひざの負傷で泣いたコロンビアのストライカーが輝きを放った。MFファン・フェルナンド・キンテロのスルーパスからファルカオが相手DFラインの裏に抜けると、冷静にGKの位置を見て右足アウトサイドでゴール左隅に流し込む。ファルカオがストライカーとしての仕事をきっちりと果たした。

 

 5分後にもコロンビアがリードを広げた。自陣の左サイドでロドリゲスがボールを持つと逆サイドのクアドラードにスルーパス。ピッチを横に切り裂いたパスを受けたクアドラードがわずか2タッチでペナルティーエリアに侵入し、右足インサイドでゴール右に決めた。ロドリゲスの視野の広さとクアドラードのスピードがかみ合ったスーパーゴールだった。

 

 ポーランドは何とか1点でも奪うため、エースのレバンドフスキにボールを集めようとするものの決定的なパスを供給できる人材がいなかった。リズムに変化をつけられず、コロンビアDFも読みやすい展開になってしまった。レバンドフスキは終了間際に弾丸ミドルを放つが、コロンビアの守護神、ダビド・オスピナが間一髪でセーブ。コロンビアがクリーンシートを達成し、試合を終えた。

 

 この結果、日本はGL敗退が決まったポーランドとの対戦となる。相手のモチベーションは低いだろう。だが、油断せずに引き分け以上の結果を残し自力で決勝トーナメント進出を決めて欲しい。

 

(文/大木雄貴)