「チャンスは四国にあり」の看板を背負った2軍交流戦

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 前期と後期のインターバルの間、四国アイランドリーグplus選抜を率いて、NPBイースタンリーグと交流戦を行いました。相手は北海道日本ハムと千葉ロッテ。話題のルーキー、清宮幸太郎選手が日本ハムのスタメンに名を連ねていました。19歳にしては飛ばす能力があって、あとは雰囲気のある選手でしたね。

 

 チャンピオンシップを見据えて

 ウチは山崎勝也(高知ファイティングドッグス)、原田宥希(香川オリーブガイナーズ)が清宮選手に1本ずつホームランを打たれました。詰まった当たりがフラフラっと風に乗って……いや、まあ言い訳はなし、にしときましょう。日本ハムにはこれを含めて6本のホームランが出ました。ピッチャーはしっかり投げきらないといけなかったということです。

 

 香川はこの交流戦の前に広島と戦うなど実戦を経験していますが、多くの選手にとって前期が終わって久しぶりの試合でした。前半、投手陣はフォアボールもなくいい立ち上がりでしたが、打線は初対戦の投手ということでなかなか点をとれず、後半になると投手陣の制球が乱れて大量失点につながりました。

 

 と、負けた理由を探せばいくつもあるのですが、でも「チャンスは四国にあり」と看板を掲げる四国ILの選手としては、こういう場面でやらなきゃいけない。結果を残すことが使命です。特に22歳、23歳を過ぎた選手はあらゆる場面で結果が求められます。

 

 日本ハム戦でホームランを放った高井悠生(高知)など目立った選手もいました。この交流戦には関東地区担当のスカウトの方も多くきていました。そこで自分の特徴は何なのか。ミート率とか長打力とか、あと守備なら1歩目のスタートとか、なんでもアピールするポイントはあったはずです。NPBとの交流戦、こういうチャンスをいかすことが大事ですね。

 

 さて7月28日から四国ILは後期がスタートします。香川は1カード目が愛媛マンダリンパイレーツ、そして2カード目に福岡ソフトバンクと対戦。前期優勝を果たしたことで、後期は余裕を持って戦えます。

 

 他の3チームは絶対に優勝を狙ってくるので、それを踏まえてこちらはチャンピオンシップを視野に入れた戦いができます。とはいっても当然ながら後期を捨てるわけではありません。夏場の連戦で投手陣の疲労を考慮したローテーションを組んだり、ケガが最も怖いので、選手のマネジメントを含めて余裕を持てるというのが前期優勝チームの一番のメリットです。その中で選手を育成、そして成長させていきたいですね。

 

 選手は数字にこだわって、タイトルを狙える選手は当然、それを獲得できるように準備から入念に進めてもらいたい。独立リーグとはいえプロですから、そういう勲章にこだわり、数字を残していくのは大切なことです。

 

 夏場の試合は抑えピッチャーの負担が大きくなります。抑えのひとりライアン・リチャードソンは後期の去就が未定なので、原田に頼ることになりますが、あとはタフネスルーキーの畝章真にフル回転してもらい、その中で先発投手にはできるだけ長い回を投げてほしいですね。

 

 BCリーグの西地区は福井ミラクルエレファンツが前期優勝を飾りました。監督の田中雅彦はPL学園の後輩です。編集部には「秋にはPL対決ですね」と言われますが、チャンピオンシップを勝ってからの話なので気が早すぎですよ(笑)。

 

 後期に向けてもう一度、選手は課題を見つけてインターバルの間に練習に取り組んでいます。後期も香川の皆さんの期待に応えられるようにチーム一丸となって頑張りますので、変わらぬ応援をよろしくお願い致します。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>

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