7日(現地時間)、サッカーロシアW杯準々決勝のイングランド代表対スウェーデン代表の一戦がサマーラで行われた。試合は2対0でイングランドが勝利した。前半30分、DFハリー・マグワイアのゴールでイングランドが先制。後半14分にもMFデレ・アリが追加点を決めてイングランドが逃げ切った。

 

 7大会ぶりのベスト4!(サマーラ)

イングランド 2-0 スウェーデン

【得点】

[イ] ハリー・マグワイア(30分)、デレ・アリ(59分)

 

 ヨーロッパ予選でオランダやイタリアを撃破してきたスウェーデンを、イングランドが倒した。

 

 序盤は両チームとも硬い入りだった。スウェーデンは基本戦術に忠実に守りを固める。イングランドは無理に縦パスやスルーパスを入れずにDFラインでボールを回しながら様子を伺った。

 

 30分、イングランドが左CKから先制する。キッカーのDFアシュリー・ヤングがゴール中央にボールを送る。これをマグワイアがヘディングで叩き込んだ。今大会、セットプレーはマグワイアがファーサイドから頭で中央に折り返すシーンが多かったが、今回は中央に入りクロスを直接、頭で叩いた。

 

 前半終了間際、イングランドが追加点のチャンスを得る。ロングパス一本でスウェーデンDF陣の裏を取る。これにFWラヒーム・スターリングが抜け出し、GKと1対1の場面。ところが、GKをドリブルでかわし損ねると、判断が遅れ慌ててシュートを放つもDFアンドレアス・グランクビストにブロックされてしまい、イングランドが1点リードのまま試合を折り返す。

 

 後半に入りいきなりイングランドがピンチを迎えた。スウェーデンのDFルドビク・アウグスティンソンにイングランドの右サイドからクロスを入れられると、FWマルクス・ベリにヘッドで合わせられるが守護神のジョーダン・ピックフォードが左手一本でゴールを守った。

 

 守護神のファインセーブで勢いに乗ったイングランド。14分に追加点を奪う。DFキーラン・トリッピアーが敵陣右サイドでボールを拾い、フォローに入ったMFジェシー・リンガードにバックパス。リンガードがダイレクトでクロスを上げると、アリがヘディングで決めた。

 

 この後、スウェーデンに左サイドを崩され、ベリのポストプレーからMFビクトル・エラクソンにシュートを放たれるが守護神のビッグセーブでシャットアウト。2対0でイングランドが試合を制した。

 

 見事、イングランドが7大会ぶりにベスト4に進出した。準決勝ではロシア対クロアチアの勝者と対決する。サッカーの母国が1966年大会以来の世界一を目指す。

 

(文/大木雄貴)