14日(現地時間)、サッカーロシアW杯3位決定戦のベルギー代表対イングランド代表の一戦がサンクトペテルブルクで行われた。試合は2対0でベルギーが勝利した。前半4分にMFトム・ムニエが決めてベルギーが先制。後半37分にFWエデン・アザールが追加点を決めてリードを広げた。

 

 ベルギー、初の世界3位(サンクトペテルブルク)

ベルギー 2-0 イングランド

【得点】

[ベ] トマ・ムニエ(4分)、エデン・アザール(82分)

 

 テクニックのベルギーと強さと高さのイングランドの対決となった。

 

 前半4分、ベルギーがいきなり先制した。敵陣中央でFWロメル・ルカクが左サイドのMFナセル・シャドリにスルーパスを出す。シャドリはグラウンダーのクロスをペナルティーエリア内に送ると、これにムニエがスライディングしながら、押し込んでベルギーが先制点を決めた。

 

 このあと、リードしているベルギーが攻撃のギアをあげることはなかった。リードされているイングランドでさえ、前がかりになることはなかった。0対1でも無理には攻めずにこのままのスコアで試合を折り返した。

 

 後半に入るとイングランドは前がかりになった。しかし、ボールを“持たされる”場面が目立った。パスは繋げても結局はFWラヒーム・スターリングらのスピードをいかすスペースを潰してしまうだけだった。

 

 ベルギーは前に比重を置くイングランドを手玉に取る。37分、敵陣中央でMFケビン・デ・ブルイネが左サイドにパスを送る。これをアザールが受けて、ゴール中央にカットイン。相手DFの走るコースを読み、一瞬先にそのコースに入り、右足でゴール左を射抜いた。

 

 イングランドはセットプレーから得点を狙った。しかし、身長193センチのDFハリー・マグワイアの頭に合わせてもゴールネットを揺らせない。ボールを保持しても得意のカウンターを仕掛けられず、自らの首を絞めるようなかたちが続き、ゲームセット。ベルギーがロシアW杯の3位に輝いた。

 

 ベルギーは史上最高位でロシアW杯をフィニッシュ。イングランドも下馬評が低かったのにもかかわらず、大健闘のベスト4だった。

 

(文/大木雄貴)