W杯戦士・長友佑都の知名度に完敗です!

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 まずは「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。オリーブガイナーズの本拠地・香川の隣の愛媛や、瀬戸内海を挟んで向かいの岡山、広島などで大きな被害が出ました。四国アイランドリーグplusでは、被災者支援のために4球団の後期ホームゲーム(各16試合)開催球場に募金箱を設置します。皆さんの温かいご支援、ご協力をお願いいたします。

 

 香川・野手陣、奮闘せよ!

 被害の情報を受けて、香川の選手をはじめとしてアイランドリーガー有志がボランティアとして被災地に入りました。ニュースではサッカー日本代表の長友佑都選手が被害の大きかった愛媛県大洲市を訪問したと大きく取り上げられていましたが、やはり悲しいかな、アイランドリーグの選手たちに長友選手ほどの知名度はなかったようですね(笑)。全国区のニュースで取り上げられることはありませんでしたが、ただ、いつも地元への貢献を第一に考えて活動している各球団の選手たちが、こうして被災地へ赴いたことは皆さんに知っておいていただきたい。そう思い、この場を借りて報告させていただきました。

 

 さて、アイランドリーグは7月28日から後期が始まりました。後期は約2カ月ですが、最初の15試合で優勝の行方がほぼ見えてくるものです。その中で前期優勝を果たした香川の監督としては、選手をケガなくいかにチャンピオンシップまで導けるか、マネジメント力が問われます。

 

 前期、抑えとしてフル回転したライアン・リチャードソンが退団したので、その分、後期は残った投手陣に負担がかかる。原田宥希も前期は抑え専業でしたが、後期の最初は一度だけ先発に回します。短いところだけでなく長いところを投げさせておけば、チャンピオンシップに向けての有効なオプションとなるでしょう。

 

 野手陣では特にキャッチャーの三好一生はピッチャーを助け、そして攻撃でも軸となってほしいですね。他の野手も「数字」にこだわって、打率や打点、ホームランや安打数、盗塁数など各自がそれぞれ目標を設定する。それを達成しようと努力すれば、おのずと結果はついてくるはずです。

 

 それにしてもこの夏は暑い! 私が甲子園に出た頃(1978年)は「炎天下」と言われていましたが、今の甲子園は「灼熱地獄」に変わりました(笑)。こうした中で行う試合では、やはり熱中症対策が絶対必要です。

 

 アイランドリーグではナイター開催を基本として、デーゲームの場合も午後4時プレーボールと試合を暑さのピークからズラす予定です。それが難しい場合も試合中に給水タイムを設けます。また選手もそうですが、一番大変なのは審判でしょう。彼らができるだけベストな状態でジャッジできるように、給水のタイミングを増やす予定です。これまで5回終了時だったものを、この前のオープン戦では3回、5回、7回、8回に給水。昔と比べて夏の平均気温は1℃上昇していると言われています。確実に気候が変わっているんでしょうね。

 

 甲子園といえば今夏は記念の100回大会です。東京、北海道以外に、参加校の多い埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡が2代表制になりました。出場校を見ると、順当に「出て当然」の学校が勝ち上がったところがあれば、「あの古豪が復活したか」という県もあり、さらに三重県のようにノーシード、ノーマークの公立校(白山高)が初出場を果たしたところもあります。甲子園、特に夏の大会は日本の文化でもあり、小学生、中学生の野球少年たちが目指す夢の場所です。ずっといい形で続くことを願っています。

 

 最後に40年前のPL学園(大阪)の思い出話をしましょうか。あのときPL学園は「甲子園は出て当然。春がベスト8なら、夏は優勝が絶対やろ」という感じでした。大阪大会で上宮に1対0とギリギリで勝ったり、負ければ終わりという状況の中で戦いながらチームが強くまとまっていくのを実感しました。でも、甲子園の初戦は「大丈夫かな」と少し手探りだった部分もあります。今年の出場校の中にも「勝って当然」の学校がいくつかありますが、そういうチームも初戦が大事。この夏は1回戦をそういう目で見てみるのもおすすめです。

 

 では、四国4県の代表校の応援と合わせて、後期優勝、そして独立リーグ日本一を目指す香川オリーブガイナーズの応援もよろしくお願いいたします。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>

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