元木大介(元プロ野球選手)<前編>「闘将・星野仙一との約束」

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二宮清純: この人と飲みたい、今回のゲストは元巨人の元木大介さんです。
元木大介 よろしくお願いします。

 

二宮: 雲海酒造の本格芋焼酎『木挽BLUE』を飲みながら、野球談義に花を咲かせましょう。焼酎はイケる口ですか?
元木 普段から飲むのはもっぱら焼酎かワインです。『木挽』は、現役時代、巨人の宮崎キャンプで飲んでいて好きなんですよね。いやー、美味しいし、これはヤバいです。

 

二宮: ヤバい?
元木 ロックなのに、すっきりしているからクイクイッと飲めて、いくらでも入りそうです。実は店に入る前、マネジャーに「今日は飲み過ぎ注意ですよ」と釘を刺されたんです。

 

二宮: でも、それも右から左へ?
元木 ええ、お酒と一緒にノドをすーっと通りすぎて、なんて言われたのか、もう忘れちゃいそうです(笑)。

 

二宮: アハハハ。では、改めて乾杯!

 

 

 

 

 

 元木ジャパン誕生

 

二宮: さて元木さんはこの夏、アメリカ・ミズーリ州で行われる「カル・リプケン12歳以下(U12)世界少年野球大会」(7月30日~8月14日)に、日本チームの監督として参加するんですよね。
元木 そうなんですよ。実は出発直前なので、このお酒が前祝いになるといいなと思っています。

 

二宮: どういう大会なんでしょう?
元木 12歳以下の硬式野球世界大会で、韓国やカナダなどの代表チームが8つ、そしてアメリカから各地の少年クラブチーム8つが参加します。日本はボーイズリーグ、ヤングリーグの選抜メンバーで2007年から参加しています。

 

二宮: もともとは星野仙一さんが旗振り役を務めて、日本も参加するようになったとか。
元木 そうなんです。それで、なんで僕が監督になったかというと、去年、東北楽天の試合の解説をした際、星野さんに挨拶に行ったら、「ちょっと茶でも飲もうや」と。そこで「お前、こういうのあるんだけど、監督をやってみんか」と。その場で「ぜひ!」と言ったものの、星野さんは今年のはじめに亡くなられて……。

 

二宮: この話もなくなるかなと思ったら……。
元木 ところが、ある日、ボーイズリーグの関係者の方から打診があったんです。「こういう大会があって、元木さんにその監督を」と。僕も「いや、実は星野さんからも以前に」と言うと、向こうも「それじゃあ、ぜひとも」と、トントン拍子に話が進みました。

 

二宮: 星野さんの導きで元木ジャパンが実現したわけですね。
元木 ええ。でも、なってみてわかりましたが、監督は大変ですね。

 

二宮: と、いうと?
元木 ゴールデンウィークにメンバーのセレクションを実施したんですが、ベンチ入り枠は15人なんです。現地でケガをしたり体調を崩す子もいるかもしれないから、複数ポジションをこなせる選手を優先するなど、頭を悩ませました。さらに試合になれば球数制限もあって考えることは山積みです。

 

二宮: 選手のレベルは?
元木 各地のボーイズ、ヤングリーグの選抜メンバーですから、みんなうまい。ただ関係者によると「うーん、今年はちょっと小粒だなー」って。いやいや、勘弁してくださいよ、と(笑)。

 

二宮: でも元木さんが監督なら大丈夫でしょう。
元木 連盟の人も同じことを言ってましたけど、僕が打席に立つんじゃないんですから。しかも日本は2連覇中で、周囲も「元木が来たから3連覇、大丈夫だろう」って。いやいや、本当にプレッシャーですよ。

 

二宮: では、プレッシャーを払うためにもロックをもう1杯。
元木 ありがとうございます。ふぅ、木挽BLUEは本当にクセがなくて美味しいですね。

 

二宮: 現役時代、クセ者と呼ばれていた元木さんとは正反対ですかね(笑)。
元木 いやいや、僕も高校球児のころはすっきりしたイケメン選手でした。

 

二宮: クセ者監督ということで、U12の子供たちにも隠し球を教えるとか?
元木 アハハ。チームを3年見させてくれたら、教え込みますよ。

 

 ビールかけならぬ……

 

二宮: 現役時代の話が出ましたが、元木さんは隠し球もさることながら、バットを持っては粘った末に右打ちや進塁打を放つなど、まさに”クセ”のあるバイプレーヤーでした。中日の監督時代、星野さんは「元木ほどイヤな選手はおらん。あいつは何をしてくるか読めん」と口にしていましたね。
元木 あれはうれしかったですね。野球選手として最高の褒め言葉だなと思いました。中日から巨人にトレードで来た前田幸長さんに聞いたことがあります。「星野さんはウチで誰を一番イヤがっていますか。やっぱりヨシノブ(高橋由伸)ですか?」と。そうしたら「お前だよ、お前」って。

 

二宮: 即答ですか。
元木 ええ。そういえば中日戦で2安打した後、次の打席に入ると、ベンチから「いったれー、いったれ!」って星野さんのヤジがバンバン飛んできたことがあります。「え、いったれって、どこに?」と、もう気になって気になって集中できないこともありましたよ。

 

二宮: それだけマークされれば野球選手として本望でしょう。
元木 はい。対戦相手としては怖かった星野さんですが、僕が引退した後は本当に優しくしてくれて、「外から野球を盛り上げような」って言ってくれたりしましたよ。

 

二宮: 今回のU12監督もその一環ですね。
元木 ええ。星野さんへの恩返しのつもりでしっかりと戦ってきます。

 

二宮: 古巣・巨人のことをうかがいます。2位とはいえ首位・広島とは10.5ゲーム差(8月8日現在)。しかも7月20日からの広島戦(マツダ)では3連敗を喫しました。元木さんは現状をどう見ていますか?
元木 力の差が歴然としていて、厳しいと言わざるを得ないですね。

 

二宮: 1戦目はリリーフのスコット・マシソン投手が打たれてサヨナラ負け。2戦目はエース菅野智之投手が中盤のリードを守れず逆転負け。そして3戦目、4回まで6-0でリードしながら追いつかれて、結局は逆転負け。負けるにしてもダメージの残る負け方ばかりでした。
元木 広島と巨人はドラフトなど編成力の差が出ているな、と思います。あとはマツダスタジアムのホームアドバンテージですね。

 

二宮: ファンのあと押しがすごい?
元木 ええ。今のマツダは、阪神が強いときの甲子園と同じか、それ以上ですよ。ヒットが1本出ただけで「ウォーッ!」と、ただのシングルヒットなのに逆転したかのような騒ぎになる。気がついたらビッグイニングになっていることが多い。しかもビジターでもファンが増えていますから鬼に金棒ですよ。

 

二宮: ここまで順調にグラスを傾けている元木さんに伺います。現役時代に飲んだ最高のお酒は?
元木 それは当然、優勝した時の祝勝会、いわゆるビールかけです。何を飲んでも美味しいし、しかも飲まなくても酔っ払うので最高の気分です。

 

二宮: ビールかけは匂いで酔うと聞きますが……。
元木 本当にそうですよ。だから、飲めない選手はかわいそうです。居るだけで酔っ払っちゃうんですから。篠塚和典さんは下戸だったから、祝勝会の途中で「頭が痛い」と退席していました。

 

二宮: 元木さんはリーグ優勝4回、日本一3回で計7回もビールかけを経験したんですね。
元木 はい。あ、一度は長嶋茂雄監督の発案でシャンパンでやったことがあります。「メジャーリーグではシャンパンセレモニーだからな」って。

 

二宮: 実に長嶋さんらしい。
元木 長嶋さんも「どうだ、香りがいいだろ」と始めたんですけど、香りもキツイ、炭酸もキツイ、度数もキツイから僕らもう一瞬で酔っぱらい。その後のテレビなんて全員、ヘベレケで出たんじゃないですかね。シャンパンってこんなに効くんだ、って。

 

 ミスターの気分転換

 

二宮: では、反対にまずいお酒は?
元木 これは連敗中のお酒ですよ。気分転換で飲みに出かけても、みんな「あーあ」とため息しか出てこない。そのうちに肩が落ちて陰気な酒になる。どんな高いお酒を飲んでも美味しくないですね。

 

二宮: 連敗すると外出禁止令も出ますよね?
元木 出ます。そういうときはホテルの部屋で飲むんですけど、結局、野球の話になるから気分転換にならない。

 

二宮: そうでしょうね。
元木 だから、僕は禁止令が出ていても外出して、カラオケ行って、ワーワー騒いで気分転換したこともあります。案の定、週刊誌の記者が張っていて、記事が出て怒られましたけど(笑)。でも、そのときは自分というよりも、後輩のピッチャーが2試合続けて打たれて負けてたんですよ。だから「歌って、酒飲んで、野球のことを一瞬でも忘れよう。それで明日、また球場に来いよ」って励ますためだったんです。

 

二宮: 今の巨人には元木さんみたいな先輩が必要なのでは?
元木 そうですかね。そういえば気分転換といえば、長嶋さんは最高でしたよ。

 

二宮: なんでしょう。
元木 いつだったか、札幌遠征で負けたときのことです。バスの中で長嶋さんが開口一番、こう言いました。「お前ら今日もすすきのに行って来い。飲んで来い!」って。

 

二宮: おお、それはすごい。
元木 だから負けたはずなのに、みんな「よっしゃー!」と、まるで勝ちゲームの後のような雰囲気になりましたね。試合に負けてただでさえ暗いのに、門限とか外出禁止では余計に暗くなりますよ。

 

二宮: ご時世とはいえ、ちょっと堅苦しいですね。
元木 僕が監督だったら、長嶋さんと同じことをすると思います。部屋で飲むのはストレスが溜まると思うし、「気にしないで飲みに行ってこい」と。でもきちんと枠を決めて、その範囲で気分転換をさせますね。この時代、そういう監督がいても面白いと思うんですけどね。

 

二宮: さて、ボトルも順調に空いてきています。
元木 『木挽BLUE』を飲んでいて思い出したことがあります。今年3月、ジャイアンツとホークスのOB戦が宮崎で行われましたが、そのときにジャイアンツラベルの木挽BLUEをいただいたんですよ。

 

二宮: それはレアですね!
元木 ええ。それで試合後に宮崎ではいつも顔を出す「黒兵衛」という馴染みの餃子屋にマキさん(槙原寛己)と2人で行って、「大将、この焼酎、もらったんだけど、置いていくから良かったら飲んでよ」と。

 

二宮: おお、太っ腹ですねー。
元木 ところが、あまりに美味しくてマキさんと2人で1本半くらい空けちゃったんです。大将も「置いていくって、もうないじゃねーか」って(笑)。

 

二宮: アハハ。今日もボトルは2本あるので大丈夫ですよ。現役時代のお酒の話など、まだまだ伺いたいことはたくさんあります。
元木 飲むほどに思い出す裏話もあると思いますので、次回をお楽しみに。

(つづく)

(文/SC編集部・西崎)

 

<元木大介(もとき・だいすけ)プロフィール>
1971年12月30日、大阪府生まれ。少年期から野球を始め、中学時代はボーイズリーグでプレー。高校は上宮(大阪)に進み、甲子園には春2回、夏1回の計3度出場。3年夏は1試合2本塁打をマークするなど甲子園で通算6本塁打を放った。1年間の野球浪人を経て90年、ドラフト1位で巨人に入団。巨人ではバイプレーヤーとして存在感を発揮し、4度のリーグ優勝と3度の日本一に貢献した。05年、引退。プロ通算打率2割6分2厘、66本塁打、378打点。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、元木さんと楽しんだお酒は芋焼酎「木挽BLUE(ブルー)」。宮崎の海 日向灘から採取した、雲海酒造独自の酵母【日向灘黒潮酵母】を使用し、宮崎・綾の日本有数の照葉樹林が生み出す清らかな水と南九州産の厳選された芋(黄金千貫)を原料に、綾蔵の熟練の蔵人達が丹精込めて造り上げました。芋焼酎なのにすっきりとしていて、ロックでも飲みやすい、爽やかな口当たりの本格芋焼酎です。

 

提供/雲海酒造株式会社

 

<対談協力>
折おり
東京都港区赤坂2-14-5 Daiwa赤坂ビル1F
TEL. 03-6459-1888
営業時間:16時30分~翌5時
定休日: 日曜、祝日

 

☆プレゼント☆

 元木さんの直筆サインボールを芋焼酎「木挽BLUE」(900ml、アルコール度数25度)とともに3名様にプレゼント致します。ご希望の方はこちらのメールフォームより、件名と本文の最初に「元木大介さんのサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、郵便番号、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)を明記し、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストをお書き添えの上、お送りください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。締切は18年9月13日(木)。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。

 

◎クイズ◎

 今回、元木大介さんと楽しんだお酒の名前は?

 

 

 お酒は20歳になってから。

 お酒は楽しく適量を。

 飲酒運転は絶対にやめましょう。

 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

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