３月21日（金）

◇１回戦
　２年生エース溝田、１安打無四球完封
小山台（東京）　　　０　＝　０００００００００
履正社（大阪）　　11　＝　０５０００３１２×
【本塁打】
（履）辻
　都立勢初の選抜出場となった小山台だったが、秋季大会防御率1.65のエース伊藤優輔（３年）がまさかの大乱調。２回裏、１死三塁から３者連続で四球を出し、押し出しで１点を先制された伊藤は、さらに２死満塁からは２番・辻心薫（３年）に満塁弾を浴び、この回一挙５点を失った。早くも試合の主導権を握った履正社は、終盤にも追加点を重ね、投げては２年生エース溝田悠人が、小山台打線をまったく寄せ付けなかった。９回１死まで無安打無四球とノーヒットノーランまであと２人と迫る快投を披露。結局、溝田は内野安打１本を許したものの、後続をきっちりと抑えて完封勝ちを収めた。

　投打かみ合い、快勝
神村学園（鹿児島）　　　６　＝　０００１０１３１０
岩国（山口）　　　　　　　１　＝　０００１０００００
【本塁打】
（神）山本

　２年ぶり４度目の神村学園と14年ぶり７度目の岩国との開幕試合。１−１で迎えた６回表、２死無走者から四球と二塁打で二、三塁とすると、暴投で三塁ランナーが返り、神村学園が１点を勝ち越した。さらに神村学園は７回表、２死一、三塁と追加点のチャンスをつくると、３番・山本卓弥（２年）がやや高めのスライダーをライトポール際ぎりぎりに入る３ランを放ち、その差を４点に広げた。８回表にはスクイズでダメ押しとなる１点を追加する。投げてはエース東務大（３年）が５〜７回まで三者凡退に切ってとる好投を披露。８回裏には２死一、三塁とするも、得点を許さなかった。最終回は１死から四球でランナーを出すも、最後は併殺打で締めて、４回裏の犠飛での１点に抑えた。

　４回、打者11人の猛攻で４得点
山梨学院大付　　　　　　２　＝　０００００２０００
福知山成美（京都）　　　６　＝　０００４００１１×

「あのピンチをゼロに抑えたことが大きかった」と福知山成美の田所孝二監督が最大の勝因にあげたのは初回だった。エース石原丈路（３年）が先頭打者を内野安打で出すと、送りバント、さらには四球で１死一、三塁といきなりピンチとなった。しかし、石原は４番を空振り三振、５番を内野ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。２回以降、石原は落ち着きを取り戻す。試合が大きく動いたのは４回裏。福知山成美が無死一、三塁から相手エラーで先取点を挙げると、さらに１番・西田友紀（３年）、３番・佐野友亮（３年）のタイムリーなどで３点を追加し、試合の主導権を握る。一時は２点差に詰め寄られたものの、終盤にも追加点を挙げた福知山成美が逃げ切った。