3月25日(火)
【高校野球】
◇1回戦
 快勝で春23年ぶりの初戦突破
今治西(愛媛)    1 = 000000001
桐生第一(群馬)   5 = 13010000×
 序盤、桐生第一打線が今治西のエース神野靖大(3年)の立ち上がりを攻めた。1回裏、1死三塁とチャンスをつかむと、エースで4番の山田知輝(2年)のタイムリーで先制する。2回裏には1死二塁から7番・久保田晋司(2年)にもタイムリーが出て2点目を挙げる。さらにヒットと死球で1死満塁とすると、1番・吉田龍登(2年)は内野ゴロに倒れるも、その間に三塁ランナーが返り1点を追加。なおも2死二、三塁から2番・石井翔太(2年)がタイムリーを放ち、この回一挙3点を挙げる。4回表にも1点を加えた桐生第一が、試合の主導権を握った。一方、桐生第一のエース山田に8回まで2安打と完璧に封じられていた今治西だったが、9回表、粘りを見せる。先頭の9番・杉内洸貴(2年)がチーム初の長打となる二塁打を放つと、次打者の内野ゴロの間に三塁へ。2死後、3番・越智樹(3年)の強い打球を三塁手がうまく処理できず、どこにも送球することができない。この間に杉内が生還し、1点を返した。しかし、反撃もここまで。最後は4番・秋川優史(2年)がセカンドフライに倒れて、ゲームセット。投打がかみ合った桐生第一が23年ぶりとなる初戦突破を決めた。

 先発全員安打の17安打で大勝
大島(鹿児島)      2 = 000100100
龍谷大平安(京都)   16 = 00103507×

 試合の前半は、ほぼ互角だった。しかし後半、龍谷大平安打線が猛打をふるい、初出場の大島に襲いかかった。1−1で迎えた5回裏、6番・常仁志(3年)の2ランなどで3点を挙げた龍谷大平安は、6回裏には打者一巡の猛攻で一挙5得点。大量リードを奪うも、攻撃の手を緩めない龍谷大平安は8回裏には、打者11人、4長打を含む5本のヒットで7点を追加した。一方、大島は7回表に1点を返すのが精一杯。結果的には投打に圧倒した龍谷大平安が大勝した。

 エース山岡、2安打13奪三振で完封
広島新庄       6 = 100021002
東海大三(長野)   0 = 000000000

 初回、2死一、三塁から5番・奥田慎梧(3年)のタイムリーで先制した広島新庄は、5回表には1死満塁と絶好のチャンスを迎える。ここで3番・西島晴人(3年)が2点タイムリー。さらに6回表にも1点を追加し、試合の主導権を握る。投げてはエース山岡就也(3年)が初回の三者連続三振を皮きりに、毎回のように三振を奪う好投で東海大三打線を封じた。9回表にもダメ押しとなる2点を加えた広島新庄は、12安打6得点。山岡は2安打12奪三振で完封勝ちを収めた。