3月28日(金)
【高校野球】
◇2回戦
 初出場豊川、ベスト8進出
池田(徳島)   1 = 000000010
豊川(愛知)   4 = 04000000×
 初戦は劇的なサヨナラ勝ちをおさめて2回戦に進出した初出場の豊川が、2回裏、見事な集中打を見せた。2死無走者から四球とヒットで一、二塁とすると、1番・中村胤哉(3年)が走者一掃の2点タイムリー。さらに2番・杉浦健太(3年)、3番・氷見泰介(3年)にもタイムリーが出て、豊川はこの回一挙4点を挙げた。しかし、その後は両校ともに得点を奪うことができず、ゼロ行進が続いた。8回表、池田は1死三塁から内野ゴロの間にランナーが返り、1点を返す。しかし、反撃もここまで。豊川がリードを守り切り、8強入り。池田は27年ぶりの準々決勝進出とはならなかった。


 2ケタ安打でエースを援護し、8強入り
白鴎大足利(栃木)   1 = 100000000
沖縄尚学         8 = 10000133×

 先制点を奪ったのは、昨秋の関東大会王者・白鴎大足利だった。沖縄尚学のエース山城大智(3年)の立ち上がりを攻める。ヒットとバントでチャンスを作ると、3番・大下誠一郎(2年)がセンター前へタイムリーを放った。一方、昨秋に九州大会を制した沖縄尚学もすぐさま反撃する。1死一、二塁の好機で5番・上原康汰(3年)の適時打で同点に追いついた。2回以降は沖縄尚学・山城、白鴎大足利の比嘉新(3年)が好投し、スコアボードにゼロを並べた。試合が動いたのは6回裏だ。1死一、三塁のチャンスで上原康がライトへ犠牲フライを打ち、沖縄尚学が1点を勝ち越した。沖縄尚学打線は7、8回に3点ずつ奪い突き放し、試合を決めた。投げては“琉球のライアン”山城が2試合連続の完投。沖縄尚学が優勝した2008年以来の準々決勝へとコマを進めた。

 サヨナラでセンバツ初のベスト8進出
智弁学園(奈良)   4 = 0001010200
佐野日大(栃木)   5 = 1003000001×(延長10回)

 初回に先制した佐野日大だったが、4回表にバッテリーミスから同点に追いつかれた。その裏、1死二、三塁で7番・小泉奎太(3年)がレフトへタイムリー。1点を勝ち越すと、続く田村海斗(3年)は右中間破る大きな当たりで、走者2人をかえした。打線から3点のリードをもらった田嶋大樹(3年)だが、6回表に1点を返されると、8回表には智弁学園打線に5連打を浴び、再び追いつかれた。そして4対4のスコアのまま試合は延長戦に突入。10回、佐野日大は無死満塁の絶好機を生み出す。続く2打者が連続三振に倒れるが、最後は小泉が三遊間を破るヒットで決着をつけた。