28日、プロ野球がセ・パ同時に開幕し、熱戦を繰り広げた。昨季、球団設立9年目にして初の日本一を達成した東北楽天は、埼玉西武と対戦。2年連続で開幕投手を務めた則本昂大が6安打10奪三振1失点でプロ初完投勝利。楽天は接戦を制し、3年ぶりとなる開幕戦白星を挙げた。昨オフ、大量補強した福岡ソフトバンクは16安打11得点で、千葉ロッテに快勝。オリックスと対戦した北海道日本ハムは延長12回に小谷野栄一の勝ち越し打でサヨナラ勝ちを収めた。


 一方、セ・リーグではリーグ3連覇を目指す巨人が、初めて開幕投手を務めた2年目の菅野智之を打線が援護。先発全員安打の14安打12得点の猛攻で10年ぶりとなる開幕での“伝統の一戦”を制した。延長となった広島と中日との試合は、延長10回表に菊池涼介が勝ち越し打。これが決勝打となり、広島が4年ぶりに開幕戦で白星を挙げた。横浜DeNAと対戦した東京ヤクルトは、ルーキー西浦直亨のプロ初打席初本塁打などで初回に7得点を挙げ、投げては昨季新人王の小川泰弘が6回を1失点に抑えて快勝した。

 則本、6安打1失点でプロ初完投勝利(楽天1勝0敗、西武ドーム)
東北楽天   2 = 020000000
埼玉西武   1 = 001000000
勝利投手 則本(1勝0敗)
敗戦投手 岸(0勝1敗)
本塁打  (楽)松井稼1号2ラン

 内川、4安打4打点(ソフトバンク1勝0敗、ヤフオクドーム)
千葉ロッテ      5 = 100200110
福岡ソフトバンク   11 = 10212041×
勝利投手 摂津(1勝0敗)
敗戦投手 成瀬(0勝1敗)
本塁打  (ソ)内川1号3ラン、柳田1号ソロ

 小谷野、延長サヨナラ打!(北海道日本ハム1勝0敗、札幌ドーム)
オリックス       5 = 210000001100
北海道日本ハム   6 = 010010110101× (延長12回)
勝利投手 増井(1勝0敗)
敗戦投手 海田(0勝1敗)
本塁打  (オ)ペーニャ1号ソロ

◇セ・リーグ
 先発全員安打の12得点で大勝(巨人1勝0敗、東京ドーム)
阪神   4 = 004000000
巨人   12 = 00316200×
勝利投手 菅野(1勝0敗)
敗戦投手 能見(0勝1敗)
本塁打  (巨)坂本1号ソロ、片岡1号3ラン、ロペス1号ソロ、アンダーソン1号ソロ

 菊池、値千金の決勝打で4年ぶり白星発進(広島1勝0敗、ナゴヤドーム)
広島   3 = 0000020001
中日   2 = 1100000000 (延長10回)
勝利投手 永川勝(1勝0敗)
敗戦投手 岩瀬(0勝1敗)
セーブ   ミコライオ(1S)
本塁打  (広)キラ1号2ラン
       (中)和田1号ソロ

 ルーキー西浦、プロ初打席初HR (ヤクルト1勝0敗、神宮)
横浜DeNA    1 = 010000000
東京ヤクルト   9 = 72000000×
勝利投手 小川(1勝0敗)
敗戦投手 三嶋(0勝1敗)
本塁打  (ヤ)西浦1号3ラン