齊藤祐也(ラグビー指導者)<前編>「初めて流した感動の涙」

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二宮清純: 今回のゲストはラグビー日本代表のNo.8として活躍し、2003年W杯オーストラリア大会出場や海外移籍を経験した齊藤祐也さんです。雲海酒造の本格芋焼酎『木挽BLUE』を飲みながら、1年後に迫ったラグビーW杯について語り合いたいと思います。

齊藤祐也: お酒を飲みながらの対談は初めてなのでとても新鮮です。これはスッキリしていて飲みやすい。すごく美味しいですね。

 

 

 

 

 

 

二宮: 普段、お酒は?

齊藤: 現役時代はあまり飲みませんでしたが、引退してからはよく飲んでいます。練習も遅くまでありましたし、当時は仕事しながらラグビーをやっていましたからね。今は普通に遅くまで飲んでいますよ。

 

二宮: だいたい飲むのは、どういうお酒ですか?

齊藤: 何でも飲みます。焼酎は芋が多いですね。

 

二宮: 『木挽BLUE』のロックはいかがですか?

齊藤: 普段は割って飲むんですけど、これはそのままでもいけますね。とても飲みやすい。しかも、香りがいいですね。

 

 南アフリカ戦のMVP

 

二宮: さて来年はアジア初開催のラグビーW杯が日本で開催されます。ホストカントリーとして迎える日本代表は前回のイングランド大会で優勝候補の南アフリカに勝つなど3勝をあげました。ヘッドコーチは当時のエディー・ジョーンズさんからジェイミー・ジョセフさんに代わりました。ここまでの日本代表を齊藤さんはどう見ていますか?

齊藤: 2015年に南アフリカに勝ったことで、トップリーグでプレーする選手も“オレたちもできるんだ!”と自信を深めたことが大きいですね。僕はフランスリーグでプレー経験があります。やはり世界レベルのフィジカルを体感することは重要。そこに慣れる必要があったんです。日本はフィジカル面で海外勢に追い付いてきているのかなと感じていますね。

 

二宮: なるほど。エディーさんが課すトレーニングは相当厳しかったという話です。

齊藤: そのようですね。エディーさんは24時間ラグビーのことしか考えていない人。僕がサントリーにいた時、エディーさんはアドバイザーという立場だったので、直接指導を受けていません。ただオーストラリアに3カ月留学した時に、エディーさんがブランビーズでヘッドコーチを務めていました。その練習を見ていてもスコッドメンバーには相当厳しかったですね。ただそれも選手の性格を見極めて、ターゲットを絞ってやっている印象がありました。メンタルをコントロールするのはすごくうまいなと感じましたね。

 

二宮: 3年前のW杯と言えば、何といっても初戦の南アフリカ戦が衝撃的でした。

齊藤: 後半20分まで競った試合だったので、それでも善戦しているなと見ていたんです。終盤、疲労で点差も離されて40点ぐらい取られるのかなと予想していました。でも最後の最後に大逆転しました。実は引退してからあまりラグビーの試合を見ることなかったんです。たまたまつけた日本対南アフリカ戦が、ラグビーを見て初めて涙を流した試合でした。

 

二宮: 現役時代も勝って涙することはなかった?

齊藤: はい。“歳なのかな”とも思いましたよ(笑)。でも、そこからワールドカップはもちろん、他の試合を見るようになったんです。現役の時は自分の試合を含め、ほとんど見ることがありませんでしたから……。

 

二宮: 試合終了間際、日本はゴール目前でペナルティーを得ました。スコアは29-32と3点ビハインド。エディーさんの指示はキックだった。齋藤さんがピッチにいてもトライを狙いにいきましたか?

齊藤: やはり選手の立場からすれば、トライのチャンスなので「3点」という選択肢はないでしょうね。あとはキャプテンが判断することですから、チームとしてそれを遂行するだけだと思いました。

 

二宮: プレーをしていた選手に話を伺うと、FWの選手は「当然、トライを取りにいく」という雰囲気だったそうですね。

齊藤: 南アフリカの選手にシンビン(10分間の一時退場)が出ていたので、おそらくFWは当然スクラムを組んで“勝てる”という感覚があったと思うんです。

 

二宮: 齊藤さんが選ぶMVPは?

齊藤: やはりNO.8アナマキ・レレィ・マフィ選手でしょうか。

 

二宮: 決勝トライに繋がる突破など、何度もラインブレイクをしていましたね。FB五郎丸歩選手も正確なキックで勝利に貢献しました。

齊藤: 五郎丸選手のPGも大きかったですし、後半29分のトライシーンも、日本の攻撃が見事にハマッていましたね。南アフリカに勝った日本の選手たちを見て、初めてラグビー選手を “すごい”と尊敬しました。

 

二宮: 現役時代に誰かに憧れることはなかった?

齊藤: そうですね。目標とする選手もいませんでした。対戦してみてすごいと思うこともなかった。試合で全然敵わなくても、“次は勝てる”“こうすればいい”と考えていました。日本代表に選ばれた時も同じポジションにライバルが何人もいた。その時も“この人たちに勝てば代表でレギュラーになれるんだ”と。だから誰かに憧れることはなかったですね。

 

 19年W杯は田村兄弟に期待

 

二宮: ずばり日本代表は2019年W杯でどこまでいけますか?

齊藤: 希望も込めてベスト8です。

 

二宮: 日本が入ったプールAにはアイルランド、スコットランド、ロシア、サモアです。アイルランド、スコットランドは言わずと知れた強豪。一方でロシアはヨーロッパ予選3位にもかかわらず、上位のルーマニアとスペインが代表資格のない選手を予選に出場させたため、繰り上げで出場権を得ました。

齊藤: 組み合わせに恵まれた印象はあります。僕は日本がベスト8に行くためのポイントは最終戦だと思っています。アイルランド相手に勝つのは厳しいかもしれませんが、ロシアとサモアには勝っておきたい。すべてはスコットランド戦にかかっているといっていいでしょう。

 

二宮: ニュージーランド出身のジェイミーHCのラグビーはどういうイメージですか?

齊藤: 選手の起用をすごく考えていて、キックを含め、ゲーム中の選択肢をすごく増やしているような印象があります。

 

二宮: 確かにエディーさんの時よりキックが増えましたね。

齊藤: そうですね。エディーさんは完全にポゼッション、支配率を上げるラグビーをしていました。そこにジェイミーさんはキックを融合させたと思うんです。ニュージーランドスタイル。局面における選択肢を増やしています。BKのコーチにはトニー・ブラウンさんが入っていることもあり、サインプレーを上手く使っているのかなと思いますね。

 

二宮: ジェイミーHCは日本代表の経験もあります。

齊藤: 一緒にプレーしていたことはありません。ただ解説者として話を聞いたことがあります。とても良い人です。僕には「オマエはオレの気持ちがわかるから、いつでも来てくれ」と言ってくれました。

 

二宮: ジェイミーHCは選手に自立を求めている印象があります。

齊藤: 昔の代表だとうまくいかなかったかもしれませんが、それだけ日本の選手たちが成長してきているのだと思います。

 

二宮: 日本代表で注目している選手は?

齊藤: たくさんいます。強いてあげるならば、キヤノンイーグルスのSO田村優選手ですね。日本の10番が少ない中で、僕は田村兄弟に期待しています。

 

二宮: 優選手はイングランドW杯でも活躍した日本の主力で、正確なキックが持ち味です。サントリーサンゴリアス所属の弟・煕(ひかる)選手は突破力に優れたSOですね。

齊藤: 2人ともキャラクターは違いますね。田村煕選手については、トヨタ自動車との開幕戦を見て期待がふくらみましたね。

 

二宮: 具体的には?

齊藤: ディフェンスする側に立ってみて、“嫌だな”と思う選手ですね。相手のことが見えていて、プレーの選択肢が多い気がします。非常に守りにくい選手です。ただトップリーグは実質2年目、日本代表キャップもなく、経験は少ない。高いレベルでどこまでのプレーができるかは未知数ですが。

 

二宮: 昨年秋、キャプテンに復帰したリーチ・マイケル選手はどうでしょう?

齊藤: 昨年、日本代表がフランス遠征に行ったときに、僕も現地に行きました。その時のリーチ選手の立ち居振る舞いがすごくカッコ良かった。“この選手にはみんながついていくな”と感じましたね。

 

二宮: 話は尽きませんが、そろそろハーフタイムです。次は齊藤さんの現役時代や今後について伺いたいと思います。

齊藤: わかりました! 『木挽BLUE』は飲みやすいので、口が滑らないように気をつけます! ではその前におかわりいただけますか(笑)。

 

(後編につづく)

 

齊藤祐也(さいとう・ゆうや)プロフィール>

1977年4月8日、東京都生まれ。東京高を経て、明治大へ進学。1年時からレギュラーを掴み、全国大学ラグビー選手権で優勝した。4年時には主将を務めた。卒業後はサントリーに入社。1年目のシーズンからレギュラーとして、日本選手権連覇などのタイトル獲得に貢献した。2002年にはコロミエ(フランス)に移籍。帰国後は神戸製鋼、豊田自動織機でプレーした。日本代表キャップ数は14。03年にはW杯オーストラリア大会に出場した。11‐12シーズン限りで現役を引退。現在は、株式会社コーディネーション・アカデミー代表取締役に就任し、子どもの球技全般・陸上(かけっこ)・ダンス教室を開催している。ラグビー普及活動として、全国各地で指導と解説者の活動を精力的に行っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、齊藤さんと楽しんだお酒は芋焼酎「木挽BLUE(ブルー)」。宮崎の海 日向灘から採取した、雲海酒造独自の酵母【日向灘黒潮酵母】を使用し、宮崎・綾の日本有数の照葉樹林が生み出す清らかな水と南九州産の厳選された芋(黄金千貫)を原料に、綾蔵の熟練の蔵人達が丹精込めて造り上げました。芋焼酎なのにすっきりとしていて、ロックでも飲みやすい、爽やかな口当たりの本格芋焼酎です。

 

提供/雲海酒造株式会社

 

 

<対談協力>
殻〇(からまる)
東京都新宿区荒木町6-39 ガーデンツリー1F
TEL. 03-3353-6010
営業時間:月~金 17時~24時30分
     土・祝 16時~23時30分

 

☆プレゼント☆

 齊藤さんの直筆サイン色紙を芋焼酎「木挽BLUE」(900ml、アルコール度数25度)とともに3名様にプレゼント致します。ご希望の方はこちらのメールフォームより、件名と本文の最初に「齊藤祐也さんのサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、郵便番号、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)を明記し、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストをお書き添えの上、お送りください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。締切は18年10月11日(木)。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。

 

◎クイズ◎

 今回、齊藤祐也さんと楽しんだお酒の名前は?

 

 お酒は20歳になってから。

 お酒は楽しく適量を。

 飲酒運転は絶対にやめましょう。

 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

 

(構成・写真/杉浦泰介)

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