ニューヨーク・メッツの松坂大輔が25日、本拠地でのセントルイス・カージナルス戦で3点リードの9回に登板。1回を3者凡退に抑え、メジャー移籍後初セーブを記録した。現地時間16日付でメジャー昇格を果たした松坂はここまでリリーフで3試合に投げ、防御率は2.08。メッツはクローザーが故障や不調で定まっておらず、テリー・コリンズ監督は中継ぎで結果を出していた右腕に代役としてテストする意向を示していた。
 復活を期す右腕が新境地をみせるかもしれない。
 昨年8月にメッツ入りした松坂は、3勝(3敗)、防御率4.42の成績で、今季はマイナー契約からのスタート。招待選手として参加したスプリングトレーニングでは6試合で防御率3.08と一定の結果を残したが、開幕メジャー入りはならなかった。

 だが、3Aでも2試合に先発して安定した投球を続けていたことから、不調のリリーフ投手に代わってメジャーへ。今季初登板となった20日のアトランタ・ブレーブス戦こそ1回1失点だったが、連投となった翌日の同カードでは3回無失点でチームの勝利に貢献した。また24日のカージナルス戦では7回、2死二塁でマウントに上がり、打者1人を空振り三振に切って取り、ピンチを脱していた。

 松坂本人は先発志向で、現在のポジションには決して満足していない。だが、同じく先発型から抑えに転向して再び花開いたボストン・レッドソックスの上原浩治のケースもある。置かれている立場を考えれば、まずは守護神として信頼されることが自らの可能性を広げるはずだ。