14日、パ・リーグのクライマックスシリーズ（CS）・ファーストステージ第２戦が行われ、北海道日本ハムが福岡ソフトバンクに４対２で勝利した。日本ハムは３回、８番・横尾俊建のソロホームランで先制し、４回にはオズワルド・アルシアのタイムリーで追加点。２対２の同点に追いつかれたが、８回には大田泰示のタイムリーなどで勝ち越した。これで対戦成績は１勝１敗。第３戦でファイナルステージ進出チームが決定する。

 

◇ファーストステージ第２戦
　石川直也、２奪三振完全リリーフ（ソフトバンク１勝１敗　ヤフオク）
北海道日本ハム　４　＝　００１｜１００｜０２０
福岡ソフトバンク　　２　＝　０００｜１００｜１００

 

勝利投手　マルティネス（１勝０敗）
敗戦投手　加治屋（０勝１敗）
セーブ　　石川（１Ｓ）
本塁打　　（日）横置１号ソロ
　　　　　（ソ）中村晃１号ソロ

 

　先勝したソフトバンクは千賀滉大、負ければCS敗退の日本ハムはニック・マルティネスが先発した。１回、２回はともにランナーを許しながらも後続を断ち、無得点。ゲームは静かな立ち上がりとなった。

 

　試合が動いたのは３回。１死ランナーなしで打席に入った８番・横尾が、千賀のスライダーを捉え、打球はレフトポールに直撃。日本ハムが１対０とリードした。４回、先頭の大田がショートの悪送球で出塁。続く近藤健介は三振に倒れたものの、盗塁に成功して１死二塁。４番・中田翔がレフト前ヒットで続き、一、三塁。ここでアルシアが変化球に泳がされながらも片手でライト前に運ぶ技ありのタイムリーで１点を追加した。

 

　その裏、ソフトバンクは先頭の中村晃がライトスタンドホームランテラスへソロアーチをかけて１対２。１点差のままゲームは中盤まで進んだ。

 

　７回、ソフトバンクは千賀に代わって嘉弥真新也をマウンドへ。アルシアを打ち取ったものの、田中賢介にセンター前ヒットを打たれ、ここで３番手のロベルト・スアレスにスイッチし、田中の盗塁失敗で２死。鶴岡慎也をサードゴロに切りピンチを脱した。その裏、ソフトバンクはアルフレド・デスパイネがツーベースで出塁。１死の後、松田宣浩のセカンドゴロの間にデスパイネは三塁へ。８番・高田知季がレフト前タイムリーを放って同点。試合は振り出しに戻った。

 

　引き分けでもファイナルステージ進出が決まるソフトバンクは８回から加治屋蓮をマウンドに送った。横尾、中島卓也と簡単に２アウトをとった加治屋だったが、１番・西川遥輝にフェンス直撃のツーベースを打たれて２死二塁。続く、３番・大田はフルカウントからの７球目、甘く入った高めのストレートを捉え、打球はレフトの頭上を超える勝ち越しツーベース。続く近藤もツーベースで続き、この回、２点を奪った日本ハムが４対２と再びリードを奪い返した。

 

　日本ハムは８回には宮西尚生、９回には石川直也をマウンドに送る継投でソフトバンクの反撃を断ち、勝利を飾った。ファイナルステージ進出チームが決まる第３戦は15日、ヤフオクドームで行われる。

（文／SC編集部・西崎）