15日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージ第3戦が行われ、福岡ソフトバンクが北海道日本ハムを5対2で下し、ファイナルステージ進出を決めた。ソフトバンクは初回、明石健志の先制ホームランでリードを奪うと、その後もアルフレド・デスパイネらの本塁打攻勢で終始、試合をリードした。日本ハムは1点差で登板した4番手マイケル・トンキンが誤算だった。ファイナルステージは17日から、パ・リーグ王者・埼玉西武の本拠地メットライフドームで行われる。

 

◇ファーストステージ第3戦
 8回をピシャリ。加治屋、前夜のリベンジ救援果たす(ソフトバンク2勝1敗 ヤフオク)
北海道日本ハム 2 = 010|001|000
福岡ソフトバンク  5 = 100|202|00X

勝利投手 石川(1勝0敗)
敗戦投手 杉浦(0勝1敗)
セーブ  森(1S)
本塁打  (日)横尾2号ソロ
     (ソ)明石1号ソロ、デスパイネ2号ソロ・3号ソロ、松田宣浩1号ソロ、中村晃2号ソロ

 

 勝てばファイナルステージ進出の両チーム、ソフトバンクは東浜巨、日本ハムは杉浦稔大の両右腕が先発した。先制したのはソフトバンク。初回、一死から2番の明石健志が杉浦の初球、高めに浮いたストレートを右中間スタンド最前列へ運び、1対0とリードした。明石は「初回の守りで悪送球をした。それを帳消しにしたかった」と殊勲の打席を振り返った。

 

 日本ハムの反撃は二回。2アウトの後、6番・横尾俊建が東浜のストレートを完璧に捉えて左中間へ。2試合連続となる同点本塁打で試合を振り出しに戻した。

 

 序盤、高めにボールが浮いていた杉浦も立ち直ったかに見えた4回、再びソフトバンク打線が火を吹いた。先頭のデスパイネがCS2号となる勝ち越しソロホームランを放って2対1。さらに1死から松田宣浩が代わったばかりの日本ハム2番手・井口和朋から左中間スタンドへソロホームラン。松田はこれがCS初ヒットとなった。

 

 3対1とリードを広げられた日本ハムだが、6回に反撃に出た。この回、代わった2番手・石川柊太に対し、1死三塁で打席に入った近藤健介がセンター前へタイムリーヒット。日本ハムが2対3と1点差に詰め寄った。

 

 その裏、日本ハムは4番手のトンキンをマウンドへ送った。だが、デスパイネが高々と打ち上げた打球は左翼ポール上を越え、2打席連発。再び4対2とリードした。さらにソフトバンクは中村晃が右翼スタンドに放り込む二者連続ホームランで5対2。試合の大勢を決した。

 

 その後、日本ハムの反撃を封じたソフトバンクは9回、守護神の森唯斗をマウンドへ。森は無失点で締めくくり、ソフトバンクがファイナルステージ進出を決めた。今試合、5得点すべてをホームランであげたソフトバンクと、今季リーグ最多得点の最強打線・西武とのファイナルステージは17日に始まる。

(文/SC編集部・西崎)