17日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第1戦が行われ、福岡ソフトバンクが埼玉西武を10対4で下した。ソフトバンクは打線の組み換えが功を奏し、1番に入った川島慶三の猛打賞など計16安打で西武を圧倒。対戦成績を1勝1敗、タイに戻した。

 

◇ファイナルステージ第1戦
 川島、中村晃が猛打賞(ソフトバンク1勝1敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 10 = 100|501|300
埼玉西武  4 = 002|101|000

勝利投手 バンデンハーク(1勝0敗)
敗戦投手 菊池(0勝1敗)
本塁打  (西)栗山1号ソロ、山川1号ソロ

 

 5年連続ファイナルステージ進出となったソフトバンクと、10年ぶりのリーグ優勝を果たした西武の決戦。先発はソフトバンクがリック・バンデンハーク、西武は菊池雄星がマウンドに上がった。プロ入り後、ソフトバンクに相性が悪く13連敗、ようやく9月に1勝をあげた菊池は、初回からソフトバンク打線につかまった。

 

 1回、2死からジュリスベル・グラシアルがツーベースを放ち、柳田悠岐の打席で菊池がワイルドピッチ。悠々と三塁に進み、2死三塁。ここで柳田は「詰まっていたけどいいところに落ちた」と、技ありのライト前ヒットでソフトバンクが先制した。

 

 1点をリードされた西武は3回に反撃。2死一塁から源田壮亮が右中間を破るタイムリースリーベースを放って同点。さらに浅村栄斗がバンデンハークのナックルカーブをうまく拾ってセンター前へ。これで西武が2対1と逆転に成功した。

 

 4回表、ソフトバンクの攻撃は、先頭打者のアルフレド・デスパイネがフォアボールを選んで出塁。2死のあと西田哲朗がライト前に運び、8番の甲斐拓也もフォアボール。2死満塁から1番・川島がレフト前へ弾き返して逆転。続く上林誠知の打球は左中間を抜けてスリーベース。2者が生還し、続くグラシアルもタイムリーを放ち5点をあげ、6対2と試合をリードした。

 

 強打で鳴らす西武はその裏、先頭の栗山巧が本塁打を放ち3対6と3点差に迫る。6回にソフトバンクが1点、その裏に山川穂高のホームランで西武も1点を追加。ゲームは4対7で終盤を迎えた。

 

 7回表、ソフトバンクの攻撃はデスパイネから。サードエラーで塁に出ると、中村がライト前ヒットで続き、1死の後、ファイナルステージで復帰した内川聖一のセンター前ヒットで満塁。長谷川勇也、川島が連続してタイムリーを放って、10対4と西武を突き放した。

 

 その後、ソフトバンクは武田翔太、嘉弥真新也、加治屋蓮と継投。最終回は守護神・森唯斗がマウンドにあがり、西武の反撃を断ち切った。ソフトバンクが1勝1敗とタイに戻したファイナルステージ、第2戦も明日18日、メットライフドームで行われる。先発は西武が多和田真三郎、ソフトバンクがアリエル・ミランダとなっている。

 

(文/SC編集部・西崎)