18日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第2戦が行われ、埼玉西武が福岡ソフトバンクを13対5で下した。西武は初回、栗山巧の3ランで先制すると、2回には浅村栄斗の3ランなどで加点。以後、着々と得点を重ね計11安打で13点を奪い圧勝した。これで対戦成績は西武の2勝1敗となった。

 

◇ファイナルステージ第2戦
 栗山、パCS最多の1試合6打点(西武2勝1敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 5 = 032|000|000
埼玉西武  13 = 341|001|40×

勝利投手 多和田(1勝0敗)
敗戦投手 ミランダ(0勝1敗)
本塁打  (西)栗山2号3ラン、浅村1号3ラン

 

 レギュラーシーズンでリーグ最多得点をマークしながら前夜はソフトバンクに4対10と圧倒された西武、雪辱を期す先発マウンドには多和田真三郎、対するソフトバンクはアリエル・ミランダが先発した。


 初回、西武は1死から源田壮亮がセンター前ヒットで出塁すると、2死の後、4番・山川穂高がユニホームをかするデッドボールで出塁。2死一、二塁で打席に入った栗山が2戦連続となる3ランホームランをライトスタンドに運び、西武が3点を先制した。

 

 2回表、ソフトバンクは柳田悠岐がライト前ヒットで出塁すると、アルフレド・デスパイネもレフト前ヒットで続き無死一、二塁。松田宣浩はサードゴロもゲッツーは免れて、1死一、三塁。高田知季のライン際の打球を中村剛也が好捕したが、どこにも投げられずに、柳田が生還して1対3。さらに甲斐拓也のライト前ヒットで松田がかえり、ファースト山川のバックホームが悪送球となる間に高田もホームイン。3対3、ゲームをふり出しに戻した。

 

 その裏、西武は先発マスクを被る森友哉が初球を叩き、ライト前ヒット。1死をとられたものの、金子侑司の打球は三遊間の深いところへ飛び、内野安打。秋山翔吾のレフトフライで2死一、二塁になったが、源田のライト前タイムリーで勝ち越し。さらに浅村がレフトスタンドに3ランホームランを放ち、7対3、ソフトバンクを突き放した。

 

 ソフトバンクも3回に2点を返して5対7としたものの、西武はその裏、源田のタイムリーで1点を追加。8対5となり、流れは一気に西武に傾いた。

 

 西武は6回にはこの日、好調の栗山のタイムリーで追加点を奪い、7回にも栗山の2点タイムリーを含む猛攻で4点を奪い、13対5とソフトバンクを突き放した。

 

 戦前、ブルペン陣の不安が指摘された西武だったが、この日は大量リードに守られて7回は増田達至、8回はカイル・マーティン、9回はデュアンテ・ヒースが登板、無失点リレーで締めくくった。ソフトバンクのミランダが7失点、西武の多和田が5失点と先発投手の出来に差はなかったが、打線の爆発力と中継ぎの安定度が勝敗を分けた。西武2勝1敗で迎える19日の第3戦、先発は西武が榎田大樹、ソフトバンクは千賀滉大と発表されている。

 

(文/SC編集部・西崎)