19日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第3戦が行われ、福岡ソフトバンクが埼玉西武を15対4で下した。ソフトバンクは上林誠知の3安打6打点の活躍など打線が爆発。投げては先発の千賀滉大が5回1失点と好投した。対戦成績は再び2勝2敗のタイとなった。

 

◇ファイナルステージ第3戦
 ソフトバンク先発全員安打の計16安打(ソフトバンク2勝2敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 15 = 004|351|002
埼玉西武  4 = 000|100|210

勝利投手 千賀(1勝0敗)
敗戦投手 榎田(0勝1敗)
本塁打  (ソ)上林1号3ラン、内川1号ソロ
     (西)山川2号ソロ、外崎1号2ラン

 

 西武の2勝1敗で迎えた第3戦、先発は西武が榎田大樹、ソフトバンクは千賀滉大。サウスポーの榎田ということでソフトバンクはスタメン一番に川島慶三を起用した。また不調の松田宣浩に代えて内川聖一を入れた。

 

 1回、2回、両投手ともに無得点に抑え、試合が動いたのは3回表。先頭バッターの西田哲朗がレフト前ヒットで出塁。続く甲斐拓也は送りバントの構えもファウルを連発し、決められず。だが、フルカウントまで粘った末にフォアボールで出塁し、無死一、二塁。一番・川島がスタメン起用に応えて、きっちりと一塁線にバントを転がして1死ニ、三塁。ここで上林がライトスタンドへ3ランを放ち、ソフトバンクが先制。さらにジュリスベル・グラシアルの左中間を破るツーベースやアルフレド・デスパイネのフォアボールで2死一、三塁。ここで中村晃がレフト前にぽとりと落とすヒットで1点を追加。4対0と試合をリードした。

 

 西武は先発・榎田を3回で諦め、4回から2番手・十亀剣をマウンドへ。しかしソフトバンクは十亀を攻め、川島のタイムリーツーベース、上林のタイムリー、デスパイネの犠牲フライなどで追加点をあげた。その裏、西武が山川穂高のソロホームランで1点を返して1対7とするも、ソフトバンクは5回表に上林のスリーベースで2点を加え、グラシアルのツーベース、柳田悠岐のセンター前ヒット、この回5点を奪い12対1と試合をほぼ決定づけた。

 

 その後も6回に内川がソロ、9回にはデスパイネが2ランを放ちダメ押し。ソフトバンクが先発全員安打の15得点で圧勝した。対戦成績2勝2敗で迎える第4戦、ソフトバンクの先発は東浜巨、西武は今井達也と発表されている。

 

(文/SC編集部・西崎)