31日、日本シリーズ第4戦がヤフオクドームで行われ、福岡ソフトバンクが広島を4対1で下した。ソフトバンクは連勝で対戦成績を2勝1敗1分とリードした。

 

◇第4戦
 東浜、日本シリーズ初勝利(ソフトバンク2勝1敗1分 ヤフオク)
広島  1 = 000|100|000
福岡ソフトバンク 4 = 002|101|00×

勝利投手 東浜(1勝0敗)
敗戦投手 野村(0勝1敗)
セーブ  森(2S)
本塁打  (広)鈴木3号ソロ
     (ソ)上林1号2ラン、デスパイネ2号ソロ

 

 広島とソフトバンク、初戦を引き分けた後、本拠地で1勝ずつをあげて迎えた第4戦、先発はソフトバンクが東浜巨、広島は野村祐輔。野村はこの試合が今ポストシーズン初登板だ。


 先制機をつかんだのは広島。初回、2番・菊池涼介がレフト前ヒットで出塁。1死一塁から今シリーズノーヒットの3番・丸佳浩は右中間を深々と破るツーベース。一塁走者の菊池は果敢にホームを狙ったが、フェンス直撃の打球を処理したセンター柳田悠岐からの好返球を受けたセカンド明石健志がホームへストライク送球。先制点を許さなかった。

 

 次にチャンスを築いたのはソフトバンク。3回裏、2死からラストバッターの甲斐拓也がレフト前ヒットで出塁。ここで1番の上林誠知は野村祐輔のカーブを捉え、打球はライトスタンドへ。この2ランでソフトバンクが先制した。

 

 対する広島は4回表、4番・鈴木誠也がレフトスタンドへソロホームラン。2試合連続、今シリーズ3号で1点差に迫った。だが、ソフトバンクはその裏、すかさず反撃。2死からアルフレド・デスパイネがレフトスタンド中段へソロホームランを放ち、3対1と広島を突き放した。

 

 打線が活発なソフトバンクの前に、広島は5回途中で先発・野村を諦めて、2番手のジョニー・ヘルウェグをマウンドへ送った。ヘルウェグはフォアボールで出塁を許したものの、この日、3番に入った内川聖一をピッチャゴロに打ち取り追加点を許さず。味方の反撃を待った。

 

 ソフトバンクはその後、リバン・モイネロが登板し、6回裏、ソフトバンクは広島の3番手・今村猛から4番・柳田がセンター前ヒットで無死一塁。1死後に6番・中村晃がライト前ヒット。ここで代打・長谷川勇はセンター前に弾き返し、ソフトバンクが貴重な追加点をあげた。4対1とリードしたソフトバンクは武田翔太、嘉弥真新也とつないで広島の反撃を封じ、最終回は森唯斗が鈴木、松山竜平、サビエル・バティスタを打ち取ってゲームセット。勝ち星先行の2勝1敗1分けとした。連続日本一を目指す工藤公康監督は「ヤフオクドームでは負けるわけにはいかない。多くのファンの声援をもらっている。先制点をとられると相手のペースになるからそこに気をつけた。王手をかけたいという思いはあるけど、明日の試合のことだけを考えて戦いたい」と語った。

 

 第5戦の先発はソフトバンクが千賀滉大、広島が大瀬良大地と発表されている。

 

(文/SC編集部・西崎)