MVPは西武・山川、広島・丸。新人王は楽天・田中、DeNA東が受賞! ~NPB AWARDS 2018~
27日、プロ野球シーズンを締めくくる表彰式典「NPB AWARDS 2018」が開催された。会場ではすでに発表されていたベストナイン、各タイトルホルダー、特別賞受賞者へトロフィー授与の他、最優秀選手(MVP)と最優秀新人の発表・表彰が行われた。
最優秀選手はセ・リーグが丸佳浩(広島)、パ・リーグが山川穂高(埼玉西武)。最優秀新人はセ・リーグが東克樹(横浜DeNA)、パ・リーグは田中和基(東北楽天)が選ばれた。
山川は今季、全143試合に出場し、すべてのゲームで4番を務め、打率2割8分1厘、47本塁打、124打点をマーク。リーグトップの792得点を叩き出した西武打線を牽引した。西武からMVPに選出されたのは2002年のアレックス・カブレラ以来、16年ぶりのこと。山川は「まさかとれると思ってなかったので嬉しいです。来年もこれが獲れるように頑張ります」と受賞の喜びを語った。
広島の丸は昨季に続いて2年連続の受賞で、広島として球団史上初の快挙となった。125試合に出場し、打率3割6厘、39本塁打、97打点でチームの三連覇に貢献。丸は「このような賞をいただくことができて光栄です。日々ご指導いただいている監督、コーチ、サポートしてくれるスタッフ、新井さんはじめとしたチームメイト、家族の支え、そしてファンの皆さんの応援あっての受賞だと思っています。連続で獲るのは難しい賞ですが、またこの場に立てるように頑張っていきたいです」と述べた。
パ・リーグ新人王に輝いた楽天・田中は、17年ドラフト3位で入団。2年目の今季、大ブレークを果たし、105試合に出場して打率2割6分5厘、18本塁打、45打点、21盗塁をマークした。田中は「大変光栄に思います。我慢して使ってくれた監督、教えてくれたコーチ、支えてくれた裏方さんのおかげです」と感謝の言葉を述べ、「ホームランと盗塁の数が評価されたと思うので、来季はそこをもっと伸ばしたい。また来年、このアワードの会場に戻ってこれるように頑張ります」と締めくくった。
セ・リーグ新人王の東は、今季ドラフト1位で入団。ケガなど不調の先発陣にあって孤軍奮闘、ルーキーながら11勝とチームトップの勝ち星をあげた。東は「1年で終わったなと思われないように、まだ満足することなくさらな高みを目指してレベルアップしたい。目標である石川さん(雅規・東京ヤクルト)のように小さい身長でありながら、長くプロで生きていけるように、東という存在を忘れられないように頑張ります」と語った。
各タイトル受賞者は以下のとおり。
◆最優秀選手
セ・リーグ
丸佳浩(広島)
125試合 打率.306 132安打 39本塁打 97打点
パ・リーグ
山川穂高(埼玉西武)
143試合 打率.281 152安打 47本塁打 124打点
◆最優秀新人
セ・リーグ
東克樹(横浜DeNA)
24試合 11勝5敗 155奪三振 防御率2.45
パ・リーグ
田中和基(東北楽天)
105試合 打率.265 112安打 18本塁打 45打点 21盗塁
◆公式記録表彰
セ・リーグ
最優秀防御率
菅野智之(巨人)2.14 3年連続4度目
最多勝利
菅野智之(巨人)15勝 2年連続2度目
大瀬良大地(広島)15勝 初
最高勝率
大瀬良大地(広島).682 初
最多セーブ
山崎康晃(横浜DeNA)37S 初
最優秀中継ぎ
近藤一樹(東京ヤクルト)42HP 初
最多奪三振
菅野智之(巨人)200奪三振 2年ぶり2度目
首位打者
ダヤン・ビシエド(中日).348 初
最多本塁打
ネフタリ・ソト(横浜DeNA)41本 初
最多打点
ウラディミール・バレンティン(東京ヤクルト)131打点 初
最多安打
ダヤン・ビシエド(中日)178安打 初
最高出塁率
丸 佳浩(広島).468 初
最多盗塁
山田哲人(東京ヤクルト)33盗塁 2年ぶり3度目
パ・リーグ
最優秀防御率
岸孝之(東北楽天)2.72 初
最多勝利
多和田真三郎(埼玉西武)16勝 初
最高勝率
マイク・ボルシンガー(千葉ロッテ).867 初
最多セーブ
森 唯斗(福岡ソフトバンク)37S 初
最優秀中継ぎ
宮西尚生(北海道日本ハム)41HP 2年ぶり2度目
最多奪三振
則本昂大(東北楽天)187奪三振 5年連続5度目
首位打者
柳田悠岐(福岡ソフトバンク).352 3年ぶり2度目
最多本塁打
山川穂高(埼玉西武)47本 初
最多打点
浅村栄斗(埼玉西武)127打点 5年ぶり2度目
最多安打
秋山翔吾(埼玉西武)195安打 2年連続3度目
最高出塁率
柳田悠岐(福岡ソフトバンク).431 4年連続4度目
最多盗塁
西川遥輝(北海道日本ハム)44盗塁 2年連続3度目
◆ベストナイン
セ・リーグ
投 手 菅野智之(巨人) 2年連続3度目
捕 手 相澤 翼(広島) 2年連続2度目
一塁手 ダヤン・ビシエド(中日) 初
二塁手 山田哲人(東京ヤクルト) 2年ぶり4度目
三塁手 宮崎敏郎(横浜DeNA) 2年連続2度目
遊撃手 坂本勇人(巨人) 2年ぶり4度目
外野手 丸 佳浩(広島) 3年連続4度目
外野手 鈴木誠也(広島) 3年連続3度目
外野手 ネフタリ・ソト(横浜DeNA) 初
パ・リーグ
投手 菊池雄星(埼玉西武) 2年連続2度目
捕手 森 友哉(埼玉西武) 初
一塁手 山川穂高(埼玉西武) 初
二塁手 浅村栄斗(埼玉西武) 3年連続3度目
三塁手 松田宣浩(福岡ソフトバンク) 初
遊撃手 源田壮亮(埼玉西武) 初
外野手 柳田悠岐(福岡ソフトバンク) 2年連続4度目
外野手 秋山翔吾(埼玉西武) 2年連続3度目
外野手 吉田正尚(オリックス) 初
指名打者 近藤健介(北海道日本ハム) 初
(文/SC編集部・西崎)