2018年もあと3日を残すのみとなりました。今年も多くの方にご愛読いただき、心より感謝申し上げます。

 

 今年は平昌で冬季オリンピックが開催されました。日本勢は過去最多となる13個のメダルを獲得しました。フィギュアスケートでは羽生結弦選手がソチオリンピックに続き、男子シングル連覇を果たしました。スピードスケートは女子500メートルで小平奈緒選手が、女子マススタートでは髙木菜那選手が金メダルを獲得。女子のチームパシュートも金メダルに輝きました。また銅メダルを獲得した女子カーリングチームも「そだねー」のフレーズや「もぐもぐタイム」で茶の間に癒しを提供してくれました。

 

 サッカーでは夏に行われたロシアワールドカップで日本代表が下馬評を覆す活躍を演じました。大会直前にヴァイッド・ハリルホジッチを解任し、技術委員長の任にあった西野朗を監督に据えました。直前での指揮官交代を不安視する声もありましたが見事、ベスト16に進出しました。現在、西野前監督からバトンを受け継いだ森保一新監督は世代交代を進め、就任後5戦で4勝1分けと好成績を残しています。初の元Jリーガー出身監督の誕生はニュースになりました。

 

 野球も盛り上がりました。海の向こうではエンゼルスに移籍し、投手と打者の二刀流で結果を残した大谷翔平選手が新人王を獲得しました。国内では広島カープがセ・リーグを3連覇。パ・リーグは埼玉西武ライオンズがペナントレースを制しましたが、クライマックスシリーズの結果、福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズに進出。余勢を駆ってそのまま日本一にのぼりつめました。

 

 来年は年明け早々にサッカー日本代表がアジアカップに挑みます。2大会ぶりのアジア王者奪回が期待されます。野球ではメジャーリーグのシアトル・マリナーズが日本での開幕戦を予定しています。イチロー選手の出場はあるのか……。今から期待で胸が膨らみます。9月にはラグビーワールドカップが開催されます。2015年のイングランド大会では強豪南アフリカなどを撃破しましたが、惜しくも決勝トーナメントには進めませんでした。ホームで迎えるワールドカップで初の決勝トーナメント進出なるか。ジャパンの活躍が楽しみです!

 

 さて、当サイトへの1年間のご愛顧に感謝し、プレゼントを用意いたしました。アンケートにお答えいただいた方の中から、それぞれ1名ずつプレゼントいたします。たくさんのご応募お待ちしています!

 

★プレゼント★

〇プロ野球・辻発彦監督(埼玉西武)サインボール

〇プロ野球・元木大介さん(巨人新コーチ)サインボール

〇プロ野球・里崎智也さん(元千葉ロッテ)サインボール

 

〇ラグビー・田中史朗選手(日本代表)サイン色紙

〇ラグビー・秋山大地選手(帝京大学主将)サイン色紙

〇ボクシング・ファイティング原田さん(元2階級制覇王者)サイン色紙

〇プロレス・長州力選手(プロレスラー)サイン色紙

〇柔道・立川新選手(世界柔道団体金メダリスト)サイン色紙

〇水球・坂上千明選手(アジア競技大会銅メダリスト)サイン色紙

 

〇埼玉西武カレンダー

〇新極真カレンダー

 

 ご希望の方はこちらより、本文の最初に「年末年始プレゼント希望」と明記の上、「2019年、あなたが注目するスポーツまたは選手とその理由」、お名前、年齢、住所、電話番号、希望するプレゼントを明記の上、サイトへのご感想も、お書き添えの上、ご応募ください。当選発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。なお、いただいた個人情報はプレゼントの抽選、発送以外の業務には使用致しません。多数のご応募、お待ちしております。

 

※締切:2019年1月4日(金)まで。

 

 年末年始の風物詩、格闘技&駅伝 ~年末年始のスポーツスケジュール~

 

★12月30日★

<ボクシング世界戦> Sフェザー・伊藤、凱旋試合 井上拓真、世界初挑戦 ライトフライ級・拳四朗はV5戦

 

 今年も年末はボクシングの世界戦で締め括る。30日に東京、31日にはマカオで計6試合の日本人世界戦が組まれている。

 

 まず大田区総合体育館で行われるトリプル世界戦は、7月にアメリカでタイトルを奪取した伊藤雅雪(伴流)がメインを務める。凱旋試合となる初防衛戦は指名挑戦者のエフゲニー・チュプラコフ(ロシア)と対戦する。

 

 戴冠となった5カ月前の世界戦は23勝無敗の有望株クリストファー・ディアス(プエルトリコ)が相手だった。アメリカでの世界戦に伊藤の勝利を予想する者も少なかった。それが4ラウンドにダウンを奪うなど、3-0の判定で快勝した。プロ26戦目の27歳は一気に名を上げた。

 

 今回の初防衛戦はアメリカでも生中継される。ボクシングの本場へ王者として足を踏み入れるためにも存分にアピールをしておきたいところだ。チュプラコフは20戦全勝の強敵だ。“最強の挑戦者”を前に伊藤の実力が試される。

 

 セミには“怪物”井上尚弥(大橋)の弟・拓真(大橋)が世界戦初挑戦だ。2歳下の井上拓にとっては2年越しの想いも拳に乗せる。2016年に世界戦に挑む予定が、直前のトレーニングで負傷し、チャンスを失った。

 

 再起を図った17年は8月に約1年ぶりの試合で判定勝ち。今年9月の東京・後楽園ホールでマーク・ジョン・ヤップ(六島)とWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦を行い、世界のベルトの挑戦権を獲得した。ここまで12戦全勝。“怪物”の弟が2年越しの夢を叶える。

 

 拳四朗(BMB)は今回世界戦を行う3人の中で実績は一番だが、試合順では“3番手”となった。昨年5月の王座奪取以降、着実に力をつけている印象がある。現在は3連続KO防衛中だ。

 

 勝てば翌日マカオでWBAのタイトルに挑戦する京口紘人(ワタナベ)との日本人対決も見えてくる。今月13日に後楽園ホールで公開スパーリングを行った際にも、両者は統一戦を誓い合った。一足先に試合をする拳四朗としては王者のまま、京口の結果を待ちたいところだ。

 

▼トリプル世界戦(東京・大田区総合体育館、17:30~)

 WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者・伊藤雅雪(伴流)vs.1位エフゲニー・チュプラコフ(ロシア)
 WBA世界バンタム級暫定王座決定戦 2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)vs.5位・井上拓真(大橋)
 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・拳四朗(BMB)vs.7位サウル・フアレス(メキシコ)

 

★12月31日★

<ボクシング世界戦> 井岡、日本人初の4階級制覇なるか 京口は2階級制覇で日本人対決へ

 

 日本では大晦日の世界戦興行は開催されない代わりに国外でのトリプル世界戦が挙行される。注目は複数階級制覇に挑む井岡一翔(SANKYO)と京口だ。

 

 昨年の大晦日に現役引退を発表した井岡だが、7カ月後に戦線へ戻ってきた。階級もWBA世界王座を5度防衛したフライ級からスーパーフライ級に上げた。9月に行われた復帰戦は実力者マクウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)には大差の判定勝ち。1年5カ月ぶりの試合を勝利で飾った。

 

 スピード、テクニックに長けた井岡のボクシングはどちらかというと派手さに欠けるきらいがあった。それが復帰戦では一変した。打ち合いに臨んだ井岡は新たなファイトスタイルでボクサー人生の第2章をスタートさせた。

 

 今回の試合は、対戦相手のドニー・ニエテス(フィリピン)も3階級を制覇しており、どちらが勝っても4階級制覇となる。井岡が勝てば日本人初の快挙だ。世界戦15勝目も日本人最多となる。生まれ変わった井岡が、マカオの夜をメモリアルなものにできるか注目したい。

 

 元IBF世界ミニマム級王者の京口は、2階級制覇に挑む。軽量級ながら7割のKO率を誇っていたが、減量苦により階級を上げた。5月のV2戦は初のダウンを喫し、からくも判定勝ち。3カ月後に王座を返上した。9月に臨んだライトフライ級デビュー戦では4ラウンドTKO勝ちで弾みをつけた。

 

 王者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)は5月にジムの先輩・田口良一からベルトを奪った因縁の相手だ。25歳の京口が力ずくで王座奪還できるのか。2階級制覇となればワタナベジム初となる。京口はここまで11戦全勝8KOの戦績を誇る。キャリアでは35戦のブドラーに劣るが、強打で勝る京口が打ち勝つか。

 

 WBO世界フライ級のタイトルに挑む坂本真宏(六島)は大阪市立大学大学院生である。国立大学出身初の日本人世界王者なるか。27歳の世界戦初挑戦にも注目だ。

 

▼トリプル世界戦(マカオ・ウィンパレスホテル、16:00~※現地時間)

 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦 1位ドニー・ニエテス(フィリピン)vs.3位・井岡一翔(SANKYO) 
 WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)vs.1位・京口紘人(ワタナベ)
 IBF世界フライ級タイトルマッチ 王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)vs.WBO14位・坂本真宏(六島)


★1月1日★
<ニューイヤー駅伝> 3連覇狙う旭化成。阻むはトヨタか、富士通か?


 年初を飾る恒例の第63回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)が、新春1月1日に行われる。全国6地区の予選を勝ち抜いた37チームがタスキをつなぎ覇を競う。舞台は群馬県前橋市・群馬県庁前をスタート&ゴールにした、7区間・全長100キロの上州路だ。

 

 優勝候補筆頭には17年、18年と連覇を果たした旭化成を推す。3連覇を狙うチームの中心は市田孝と宏の市田兄弟。2人は12月2日の福岡国際マラソンに出場しており、1カ月のインターバルでニューイヤー駅伝出場となる。福岡国際ではマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得はならなかったが、市田孝は日本選手権10000メートルで3位、宏も自己新をマークするなど今季好調を維持しており、あとはコンディショニングだけが鍵となる。市田兄弟の他、旭化成には10000メートル日本記録保持者の村山紘太、2年連続で5区を走った村山謙太の村山兄弟と有力選手が揃う。この4人を勝負どころの4、5、6区にどう起用するかが注目されるところだ。さらに17年大会、3区で20位から11位まで順位を上げる快走を見せた大六野秀畝なども名を連ね、選手層の厚い旭化成に死角はない。

 

 対抗筆頭は3年ぶりの優勝を狙うトヨタ自動車だ。トヨタには福岡国際マラソン優勝の服部勇馬を始め、宮脇千博、藤本拓とMGC出場権獲得選手がずらりと揃う。服部は福岡国際からの回復具合を見て最長区間の4区、もしくは向かい風と長い上りの続く5区、いずれかへの起用が有力視される。藤本はスピード区間の3区への起用が予想される。

 

 旭化成、トヨタに割って入るのが東日本予選で優勝した富士通だろう。ベルリンマラソン日本人最上位の中村匠吾を中心に、予選2区区間賞の松枝博輝、神奈川大出身で箱根2区区間賞の実績を持つルーキー・鈴木健吾、前回4区を走り5位入賞の原動力となった横手健などメンバーも揃った。10年ぶり3度目の優勝も現実味を帯びている。

 

 上記の3強以外では前回2位で初優勝を狙うホンダがダークホースか。18年2月の東京マラソンで16年ぶりに日本記録(当時)を更新。報奨金1億円を得て話題となったエース設楽悠太の快走を含めて注目が集まる。また設楽の他、エース区間の4区にはアジア大会マラソン金メダリストの井上大仁(三菱日立パワーシステムズ)、黒崎播磨の園田隼、九電工の大塚祥平、日清食品グループの佐藤悠基とMGC出場権獲得選手が揃うと予想される。ニューイヤー駅伝は長距離界の2019年を占う意味でも注目のイベントだ。

 

◆ニューイヤー駅伝出場チーム
◎東日本
富士通、カネボウ、SUBARU、ホンダ、コニカミノルタ、小森コーポレーション、ヤクルト、プレス工業、日清食品グループ、日立物流、八千代工業、JR東日本

◎中部
トヨタ自動車、トーエネック、愛知製鋼、愛三工業、NTN、トヨタ紡織、中央発條

◎北陸
YKK、セキノ興産

◎関西
NTT西日本、SGホールディングスグループ、住友電工、大塚製薬

◎中国
マツダ、中国電力、中電工

◎九州
旭化成、九電工、三菱日立パワーシステムズ、黒崎播磨、安川電機、トヨタ自動車九州、西鉄、戸上電機製作所、医療法人ひらまつ病院

 

★1月2、3日

<箱根駅伝> 青学大のV5&3冠なるか

 

 冬の風物詩と言えば、東京箱根間往復大学駅伝競走だ。今回で95回を数える大会は新春の箱根路を23本の襷が駆け抜ける。

 

 優勝候補の筆頭は大会4連覇中の青山学院大学だ。ダブルエースの田村和希、下田裕太は卒業したが、前回の箱根駅伝を経験した7人が残った。新主将のエース森田歩希、3年連続で6区を走っている小野田勇次ら4年生を中心に層は厚い。

 

 箱根駅伝と並ぶ大学三大駅伝の出雲全日本大学選抜駅伝競走、全日本大学駅伝対校選手権大会はいずれも青学大が制した。出雲駅伝は1区から先頭守り切る完勝。全日本大学駅伝は7区でライバル東海大学を逆転勝ちを収めた。2年ぶり2度目の3冠に王手をかけた。2度目の3冠となれば史上初の快挙となる。

 

 原晋監督は恒例の作戦名に「ゴーゴー大作戦」と付けた。就任15年目に5連覇がかかる今回のキーポイントを5区に挙げる。前回大会から前年より距離は短くなったが、山登り5区は以前として難所のひとつ。前回区間5位・竹石尚人(3年)の起用が予想される。その他の区間にも実力者を揃える青学大に今のところ死角は見当たらない。

 

 対抗馬に挙げられるのは出雲駅伝、全日本大学駅伝で青学大と優勝を争った東洋大学、東海大だ。前回往路優勝の東洋大は過去10年間で3位以内に入る抜群の安定感を誇る。5年ぶりの箱根制覇へ、今回は山本修二(4年)、相澤晃(3年)、西山和弥(2年)の三本柱が軸となる。主将の小笹椋(4年)、今西駿介(3年)など前回の箱根駅伝を経験した者も多く対抗馬の1番手と言っていいだろう。

 

 近年は前述の2校と並び3強と呼ばれる東海大。黄金世代と呼ばれる舘澤亨次、関颯人、鬼塚翔太、阪口竜平ら3年生を中心としたチームである。今回も登録メンバー16人中10人が3年だ。連覇を目指した出雲駅伝は3位。続く全日本大学駅伝では2位だった。今シーズンは1段ずつ順位を上げている東海大学。目指すは悲願の箱根初優勝だ。

 

 今回も箱根を舞台にどんなドラマが待っているのか。優勝争い、白熱のシード権争いも見どころだ。今年は設楽悠太(東洋大OB)、井上大仁(山梨学院大OB)、大迫傑(早稲田大OB)、服部勇馬(東洋大OB)というかつて箱根路を駆け抜けたランナーたちがマラソンで好記録をマークした。未来の陸上界を担う選手たちの走りにも注目したい。

 

▼第95回箱根駅伝
2日 8:00往路スタート/大手町~箱根・芦ノ湖(5区間107.5km)
3日 8:00復路スタート/箱根・芦ノ湖~大手町(5区間109.6km)

<参加チーム>
青山学院大、東洋大、早稲田大、日本体育大、東海大、法政大、城西大、拓殖大、帝京大、中央学院大、日本大、駒澤大、順天堂大、神奈川大、國學院大、明治大、東京国際大、大東文化大、山梨学院大、上武大、関東学生連合チーム