(写真:アクシデント続きのファーストステージを勝敗五分で耐え抜いた)

 第33回日本リーグが開幕した。12月6日から4日間、ファーストステージが神奈川・横浜国際プール、兵庫・ブルボンビーンズドームで行われた。ブルーブロックの伊予銀行テニス部はファーストステージを横浜で戦い、2勝2敗で終えた。昨季の4戦全勝と比べると見劣りするが、今季は様相が違う。チーム数が増え、ファーストステージでも上位陣と戦うこととなったことも一因だ。また開幕直前に見舞われたアクシデントも大きく影響したのである。

 

 

 日下部聡監督体制で2季目の日本リーグがスタートした。ファーストステージはまさかの展開が待ち受けていた。9月の第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」(福井国体)は片山翔と佐野紘一が出場した成年男子で優勝。秋の収穫で勢いに乗って冬を迎えていた。

 

 伊予銀行は片山がシングルスNo.1、佐野がシングルスNo.2、ダブルスは飯野翔太&中島啓組を軸にリーグ戦に臨むつもりだった。12月6日に開幕する日本リーグに向けて、1日に愛媛を出発した。翌2日にはリコーとの練習試合を行った。ところが、そこで中島が左足肉離れにより、ファーストステージ出場が絶望となったのだ。

 

(写真:急造ペアながら3勝1敗の飯野<左>河野ペア)

 急遽、ダブルスは飯野とルーキーの河野優平が組んだ。「新しく入った河野にはダブルスでの起用を考えていたんです。だから必然的に飯野と河野のペアになり、私としても“それしかない”という判断に至りました」と日下部監督。早稲田大学から入行した河野は、4月に松山で行われたITTFユニ・チャームトロフィー愛媛国際オープンで準優勝している実力者だ。

 

 リーグ戦本番まで3日間。飯野と河野にはダブルスの練習を重点的に指示し、サインやフォーメーションの確認に時間を割いた。リーグ戦初戦にはもうひとつのアクシデントが起きた。エースの片山が右肩痛により、欠場する運びとなったのだ。指揮官はこう振り返る。

「トレーナーも帯同していたので、いろいろと治療もしてもらい良くはなっていました。ただ全力で振るのは難しい状況。本人の意見も尊重し、先を見据えて無理はさせませんでした」

 

 九州電力との初戦は佐野がシングルスNo.1、弓立祐生がシングルスNo.2、ダブルス飯野&河野のペアで臨んだ。弓立は染谷和隆にストレート負けを喫したものの、佐野は伊藤潤にストレート勝ち。星を五分とすると、急造ペアが6-2、6-1で圧勝した。「河野は初戦だったので、若干硬さはありました。飯野は河野を引っ張りながら声を出しながら試合をしてくれた」(日下部監督)。2人のケガ人によるアクシデントに見舞われながら、2対1で白星スタートを切った。

 

(写真:ベンチでアドバイスを送る就任2年目の日下部監督)

 2戦目は最初の山場。昨季優勝の三菱電機が相手だ。シングルスNo.1に片山が復帰し、現状のベストメンバーで挑んだが、日下部監督が「レベルの差を見せつけられた」と振り返ったようにトータルスコア0対3で完敗だった。3戦目はMS&AD三井住友海上と対戦した。佐野が1-2で接戦を落としたが、片山はきっちりストレート勝ち。飯野&河野ペアも2-0で続いた。

 

 ファーストステージ2つ目の山はレック興発。昇格4年目と歴史は浅いが、昨季は4位と伊予銀行を上回る成績を残している。この日もプロ選手をシングルスNo.1、No.2に起用してきた。佐野、片山はいずれもストレート負け。片山は右肩が万全ではなく、得意の高速ストロークで押せなかった。サーブが効かない分、ショットに焦りが見え、ミスする悪循環だった。

 

 飯野&河野が一矢を報いたものの、1対2で敗れた。指揮官は「やはり0対3で終わるより、1対2で終わる方がリーグ戦の順位に響いてくる。そこは絶対にとっておきたいところでした」と語る。これでファーストステージは2勝2敗。ブルーブロックで4勝0敗は三菱電機のみだ。あきやま病院とレック興発が3勝1敗、リコーとMS&AD三井住友海上が2勝1敗。この5チームで決勝トーナメントに進める4枠を争う。

 

 セカンドステージは来年1月16日からスタートする。初日が三菱マテリアル、2日目は明治安田生命と対戦。1日の休養を挟んで4日目がリコー、5日目があきやま病院と戦う。日下部監督にキーポイントを訊ねると「強いて言うならば、明治安田生命さんと、あきやま病院さんかなと思っています」と答えた。

 

(写真:キャプテンの佐野は最後の日本リーグ)

 明治安田生命はここまで0勝3敗だが、決して侮れない。ファーストステージは1人だったプロ選手が2人になる見通しだという。指揮官も「万全の体制で戦力は倍増する」と警戒する。あきやま病院はプロ選手を4人も揃える。2つの山場を制して決勝トーナメントへと駆け抜けたい。

 

 先述したように混戦模様のブルーブロックだ。日下部監督は来年に向けて気を引き締める。

「最終順位がどうなるか全く読めない状況です。セカンドステージはできれば4勝して、上位で決勝トーナメントに進みたいです。少しでもいい順位で通過することを考えると、これ以上は落とせない」

 まずは4年ぶりの4強入りが当面の目標。そのためには上位で決勝トーナメントへ進出することがカギを握る。正念場が続く。

 

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