(写真:「南米の強豪との試合で自分たちの立ち位置がわかる」と語った森保監督)

 日本サッカー協会(JFA)は14日、国際親善試合のコロンビア代表戦(22日、神奈川)、ボリビア代表戦(26日、兵庫)のメンバー23名を発表した。DF昌子源(トゥールーズ)、MF香川真司(ベシクタシュ)など5名がロシアW杯以来の代表復帰となった。また、DF安西幸輝(鹿島アントラーズ)、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)、FW鎌田大地(シントトロインデン)の4名が代表初招集となった。

 

 6月にブラジルで開催される南米選手権に出場する日本代表にとって、この南米勢との2連戦が前哨戦となる。このタイミングで森保一監督は昌子を復帰させた。1月に鹿島アントラーズからフランス1部・トゥールーズに移籍後、リーグ戦8試合全てに出場しているDFを招集した。森保監督がA代表の監督に就任してからは初の選出だ。

 

 香川もロシアW杯以来、8カ月ぶりの代表復帰である。かつて代表の10番を背負った男はこの1月下旬にドルトムントからトルコリーグ1部・ベシクタシュにレンタル移籍。新天地では5試合で3ゴールと復活の兆しを見せている。2人に関して森保監督は「能力があることは分かっている。また一緒のチームで仕事ができることを嬉しく思います」とコメントした。

 

 背中の怪我の影響で招集ができないFW大迫勇也(ブレーメン)については、こう触れた。

「大迫頼みの攻撃戦術は私も質問を受けたり、いろいろなところで見聞きしたりしています。彼は日本代表にとって非常に重要な選手であることは間違いないことだと思います。これは大迫だけではなくて、誰が抜けてもその時のメンバーでベストな戦いをすることを常に考えていきたい」

 

 今回、FWで招集されたのは鈴木と鎌田だ。どちらもA代表初招集である。森保監督はこの両者について、こう期待を述べた。

 

「鈴木はまだ序盤ですが(Jリーグで3ゴールと)わかりやすい結果を残している。裏に抜けるスピードもあり、チームの攻撃の起点になっています。代表の中でも良さを生かして欲しい。鎌田もベルギーリーグで得点(12得点)という結果を残しています。去年、シントトロインデンを視察した際、鎌田が攻撃の起点、核としてプレーの中で機能しているのを見てきた。そういうところを今回の代表活動の中でも生かして欲しい」

 

 コロンビアとボリビアと試合を行った後、日本は招待国として南米選手権に出場する。日本はウルグアイ代表、チリ代表、エクアドル代表と同じグループCだ。この3月の2戦をステップボードに南米選手権に臨みたい。

 

<日本代表メンバー>

GK

東口順昭(ガンバ大阪)

シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

中村航輔(柏レイソル)

 

DF

西大伍(ヴィッセル神戸)

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

昌子源(トゥールーズ)

室屋成(FC東京)

三浦弦太(ガンバ大阪)

安西幸輝(鹿島アントラーズ)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

冨安健洋(シントトロイデン)

 

MF

乾貴士(アラベス)

香川真司(ベシクタシュ)

山口蛍(ヴィッセル神戸)

小林祐希(ヘーレンフェーン)

宇佐美貴史(デュッセルドルフ)

柴崎岳(ヘタフェ)

中島翔哉(アルドゥハイル)

南野拓実(ザルツブルク)

守田英正(川崎フロンターレ)

堂安律(フローニンゲン)

 

FW

鈴木武蔵(札幌コンサドーレ札幌)

鎌田大地(シントトロイデン)

 

(文/写真・大木雄貴)