日本時間16日にターゲット・フィールド(ミネアポリス)で開催されるメジャーリーグのオールスターゲームに出場するア・リーグ、ナ・リーグの選手が発表された。ア・リーグでは1年目ながらリーグトップの12勝をあげている田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)とダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)が選手間投票でメンバーに選ばれた。田中は初、ダルビッシュは3年連続の選出。田中は選手間投票のア・リーグ先発部門では最多の327票を集め、ダルビッシュは142票で同部門5位だった。
 文句なしの球宴メンバー入りだ。
 田中はデビューからメジャータイ記録となる16試合連続のクオリティスタートを達成。両リーグ最多となる12勝(3敗)をあげ、防御率2.27はリーグ2位だ。勝率5割前後で波に乗れないチームをひとり引っ張っている。選手間投票では2010年のサイ・ヤング賞右腕で防御率1位(2.11)のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)の票を上回った。安定したピッチングで勝ち星を重ねる新人をメジャーの選手たちが高く評価した格好だ。

 ダルビッシュは5月10日のボストン・レッドソックス戦であわやノーヒットノーランかという快投をみせ、6月12日のフロリダ・マーリンズ戦ではメジャー3年目にして初完封勝利をあげた。ここまでは8勝4敗、防御率2.63(リーグ5位)、奪三振134(リーグ4位)の成績だ。これで3年連続の球宴だが、過去2年は登板機会がなかった。今季こそはナ・リーグの強打者のバットに空を切らせる場面を期待したい。

 その他の日本人選手は、野手で唯一、ノミネートされていた青木宣親(カンザスシティ・ロイヤルズ)はファン投票21位で選ばれなかった。投手でもレッドソックスのクローザー上原浩治などはメンバーから漏れた。また、最後の1枠をファン投票で決める候補者5名にも日本人選手は入らなかった。