スーパーラグビー(SR)の第15節が25日、東京・秩父宮ラグビー場で行われた。今季ホーム初勝利を目指すヒト・コミュニケーションズ サンウルブズはオーストラリアのレベルズに7―52と大敗。6連敗で通算戦績を2勝11敗とした。次節は6月1日に同会場でブランビーズ(オーストラリア)と対戦する。
 
 ミスばかりが目立ったサンウルブズ。今季ホーム初勝利は遠かった。
 
 序盤は鋭い出足でボール奪うなど、攻め込む場面もあったが、なかなかトライに結び付けられない。
 
 チャンスをモノにし切れないサンウルブズに対し、オーストラリア代表のキャップホルダーがスタメンに9人いるレベルズは確実に仕留めにくる。SHウィル・ゲニアは100キャップ、SOクウェイド・クーパーは70キャップ。経験豊富なハーフ団がテンポ良い球出しで好機を演出した。サンウルブズは13分、16分と立て続けにトライを奪われるなど、0―14とリードを許した。
 
 18分に敵陣でマイボールラインアウトを獲得しながら、ボールをキープできない。22分にはレベルズがシンビン(10分間の一時退場)で、サンウルブズが数的有利になる。しかし24分、SH茂野海人のパスをCTBフィル・バーリーがキャッチできずボールを失う。
 
 逆に28分にトライを奪われ、リードを広げられた。34分、36分、40分のマイボールラインアウトを生かせず、無得点のまま前半終えた。
 
 ミスは後半にも飛び出してしまった。13分、自陣でのパス回しを奪われトライを獲られた。
 
 サンウルブズの逆襲は23分。FBジェイソン・エメリーがキックチャージでボールを奪って、そのままトライ。SOヘイデン・パーカーのコンバージョンも決まり、7点を返した。1万3000人を超える観衆を沸かしたが、反撃もここまでだった。
 
 33分、38分、終了直前にもトライを許した。終わってみれば7―52の完敗だ。52失点は4月25日のハリケーンズ(ニュージーランド)戦(0―52)と並ぶ今季ワーストタイ。6連敗でシーズン11敗目を喫した。
 
 スコット・ハンセンHC代行は「あと3試合どうするかが大事。来週は東京でファンの前でいい結果を残し、誇りを持ってもらえるようなパフォーマンスを見せたい」と語った。
 
(文/杉浦泰介)