(写真:伊予銀行本店を訪問した愛媛FCの野澤)

「伊予銀行サンクスデー」が今年も開催される。6月9日、愛媛・ニンジニアスタジアムで行われるサッカーの明治安田生命J2リーグ第17節、愛媛FCは柏レイソルと対戦する。17時キックオフのこの試合は松山市、伊予市、東温市、久万高原町、松前町、砥部町の6市町がマッチシティ・マッチタウンとなる松山広域デーでもある。

 

 

 

 

 昨季は18位に終わった愛媛FCは川井健太監督体制でスタートした。昨年5月に間瀬秀一監督の解任により、指揮を執ることとなった川井監督。残留ギリギリの20位という窮地でバントを受けた愛媛出身の青年監督は2つ順位を上げ、チームを残留に導いた。

 

 川井体制2季目は、開幕からのホーム2連戦(ジェフユナイテッド千葉・市原、東京ヴェルディ)を1勝1分けと好スタート切った。しかし、その後は2度の3連敗(引き分けを挟む)を喫するなど、5月31日現在、4勝3分け8敗の勝ち点15で17位と低迷中だ。

 

(写真:行員にサインをプレゼントする野澤)

 愛媛FCとしても、柏戦は浮上のきっかけを掴む伊予銀行サンクスデーにしたい。そのためにもオレンジの声援による後押しが必要になるはずだ。今季のホーム平均観客動員は3208人。昨季の3161人をわずかに上回るものの、ここ3年はチームの順位と共に下降気味なのが気がかりである。

 

 だからこそ伊予銀行は動員アップに少しでも寄与すべく、サンクスデーのチラシを作成し、窓口を中心に配布した。5月中旬には松山市の本店に愛媛FCのMF野澤英之が来行し、行内での周知も徹底している。例年以上に試合のPRに励んでいる。

 

(写真:メンバー全員が現役モデルのたけやま3.5)

 今年のサンクスデーの目玉は愛媛在住の現役学生4人組ガールズバンド『たけやま3.5』がスペシャルライブを行う。“驚異の顔面偏差値”をキャッチコピーに愛媛から世界を目指す『たけやま3.5』がキックオフ約2時間前はスタジアム外イベント広場で、キックオフ直前とハーフタイムにはスタジアム内でパフォーマンスし、スタジアム内外を熱く盛り上げる。

 

 さらにはお笑いコンビの『ガリットチュウ』もキックオフ前にスタジアム外イベント広場でライブを開催する。もちろんキックオフ直前、ハーフタイムにもスタジアムに登場する運びとなっている。ボケの福島善成のモノマネも話題になっており、当日はどんな“扮装”をしてくるかにも注目が集まる。

 

 松山広域デーということで“特典”も広域に渡る。マッチシティ・マッチタウン(松山市、伊予市、東温市、久万高原町、松前町、砥部町)の6市町の在住者は自由席のチケットが特別価格(一般500円引き)・無料招待券(高校生以下)となる。

 

 6市町のゆるキャラ「ハッピーカバーくん(松山市)」「みかんまる(伊予市)」「いのとん(東温市)」「ゆりぼう(久万高原町)」「おたたちゃん(松前町)」「とべっち(砥部町)」が勢揃い。スタジアム外イベント広場などに登場する予定だ。もちろん伊予銀行のマスコットキャラクター「とりカエル」も愛媛FCのTシャツ着用して現れる。

 

(写真:ガリットチュウも盛り上げ役として期待される)

 ハーフタイムには6市町の特産品が当たるお楽しみ抽選会を開催する。景品は松山市がシャインマスカット(10名)、伊予市が伊予市特産品詰合せ(10名)、東温市が穂田琉米、はだか麦、いのとんジャガードタオル(10名)、久万高原町が正岡りんご園ジュース4本セット(5名)、松前町がはだか麦ドーナツなどおやつの詰め合わせ(3名)、砥部町が四国シキシマパン提供・パンの詰め合わせ(100名)。

 

 伊予銀行サンクスデーとしても愛媛FCオーセンティックユニフォーム(2名)、愛媛FCレインポンチョ(5名)、『たけやま3.5』グッズセット(1名)の抽選会を実施する。まさに大盤振る舞いだ。

 

 これまでバックススタンドに掲出していた伊予銀行特製のジャンボユニフォームはピッチ中央に登場する。ド迫力のジャンボユニフォームで場内のボルテージを上げてくれるはずだ。

 

 また試合当日は先着3000名の入場者に伊予銀行×愛媛プロスポーツ折り畳みクッション(写真)がプレゼントされる。クッションには愛媛FCのほか、バスケットボールB2の愛媛オレンジバイキングス、野球の四国アイランドリーグPlus・愛媛マンダリンパイレーツのロゴが入り、愛媛FCのみならず他の愛媛のスポーツチームの応援に使えるグッズとなっている。これは1月に開催された愛媛オレンジバイキングスの伊予銀行マッチデーでも行われた取り組みだ。地域密着を大事にしている愛媛スポーツならびに伊予銀行の思いが詰まっている。

 

 愛媛FCの今季のスローガンは『全進』である。これには以下のような気持ちが込められている。

<愛媛FCに関わる全ての人にクラブの価値を見出してもらうため、「順位」を意識し、「観客」を沸かし、サッカーチームとしての活動を“前進”させ、さらに「地域密着」を体現し、「災害復興」を継続することで、愛媛県の象徴として愛媛FCが県“全体”に与える影響を、このサッカーというスポーツを通じて広めていきたい>(愛媛FCホームページ)

 

 伊予銀行も愛媛FCと共に地域密着を進める。そのために『全進』あるのみだ。今季からニンジニアスタジアムで勝利すると試合終了後に餅まきを行う。6月9日、柏戦で勝利の喜びを噛み締めたいところだ。

 

 

iyobanner3


◎バックナンバーはこちらから