現地時間13日、メジャーリーグのタンパベイ・レイズとロサンゼルス・エンゼルスがトロピカーナフィールドで対戦した。3番DHで出場したエンゼルスの大谷翔平は1回表に先制3ランを放った。3回に二塁打、5回に三塁打を記録し、7回にセンター前ヒットを打ち、サイクルヒットを達成した。MLBで326人目、チームでは7人目のサイクルヒット。試合はエンゼルスがレイズに5-3で勝利した。

 

 フロリダの夜に“大谷ショー”が繰り広げられた。

 

 豪快な一発から幕を開けた。1回表、無死一、二塁の場面で、レイズの先発左腕ライアン・ヤーブローの3球目を弾き返した。ライナー性の打球は左中間スタンドに飛び込んだ。大谷の今季8号で3点を先制した。

 

 第2打席は3回表に巡ってきた。無死走者なしで、ピッチャーはヤーブロー。初球、アウトコースのボールを逆らわずに打った。左中間を破り、大谷は悠々セカンドへ到達。2試合連続のマルチヒットを記録する。

 

 第3打席は5回表。フルカウントからヤーブローが投じた低めの変化球を巧く拾った。ファーストの頭を越えた打球はライト線を転がる。大谷は俊足を生かし、二塁を蹴って三塁へ。滑り込む必要もなくスタンディングのまま三塁を踏んだ。大谷は続くアルバート・プホルスの2ランでホームに還ってきた。

 

“ショー”のフィナーレは7回表だ。2死一塁での第4打席。2番手のハンター・ウッドは95マイル(約153㎞)前後のストレートで押してきた。ファウルで粘り、8球目。一塁側に寄った“大谷シフト”を敷く内野の頭を越え、センター前に打球が落ちた。自身初のサイクルヒットはメジャーで日本人初の快挙となった。

 

 大谷は4打数4安打3打点の大活躍。エンゼルスの3連勝に貢献した。西地区4位と苦戦が続くエンゼルスに明るいニュースを届けた。

 

(文/杉浦泰介)