サッカーのコパ・アメリカ(南米選手権)に参戦している日本代表(FIFAランキング28位)は21日(日本時間)、ウルグアイ代表(同8位)とブラジル・ポルトアレグレで対戦し、2対2で引き分けた。日本は前半25分、MF三好康児(横浜F・マリノス)の得点で先制する。しかし35分、PKをFWルイス・スアレスに決められて追いつかれる。後半14分に再び三好のゴールで勝ち越すものの、21分にコーナーキックから失点を許し、引き分けに終わった。25日(日本時間)、グループCで3位の日本はノックアウトステージ進出をかけて同組最下位のエクアドル代表(同60位)と対戦する。

 

 決勝T進出に可能性を残す(ポルトアレグレ)

日本代表 2-2 ウルグアイ代表

【得点】

[日] 三好康児(25分、59分)

[ウ] ルイス・スアレス(32分)、ホセ・ヒメネス(66分)

 

 強豪のウルグアイを相手にノックアウトステージ進出の可能性を残した価値ある引き分けだった。

 

 前半25分、三好が魅せた。自陣左サイドから司令塔のMF柴崎岳(ヘタフェ)が右サイドの高い位置にポジションを取る三好に大きなサイドチェンジを送る。ボールをおさめた三好は果敢にドリブルで仕掛けて、ペナルティーエリア内右に侵入。緩急をつけたドリブルで相手DFを振り切り、右足を一閃。シュートはニアを破り見事日本が先制した。

 

 しかしこの4分後、日本は不運に見舞われた。自陣ペナルティーエリア内で相手のFWエディソン・カバーニがシュートモーションに入る。コースをふさぐためにDF植田直通(セルクル・ブルージュ)が飛び込む。すると植田の足が軽くカバー二の足に触れた。カバー二は足を抑えて倒れ込む。この時は主審もプレーオンの判断だったが、数分後、プレーを止めて映像検証を行った。検証の結果、植田のファウルを取られ、ウルグアイのPK。これをスアレスにゴール右に流し込まれ、同点で試合を折り返した。

 

 後半14分、再び三好が輝いた。左サイドの連係からDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)がクロスボールを供給。これは相手GKに弾かれるが、このこぼれ球に三好が反応。左足でボールをゴールに押し込み、日本が勝ち越した。

 

 得点後、落ち着いて試合を運びたかった日本だが、南米の強豪が粘りを見せた。21分、左サイドのCKからニアに走り込んだDFホセ・ヒメネスにヘディングで合わせられて同点に追いつかれた。

 

 前節に続き、コーナーキックから失点した日本。これは反省点だが、ウルグアイ相手に勝ち点1はポジティブな結果である。貴重な勝ち点1を獲得したグループC3位の日本は、ノックアウトステージ進出をかけて、同組最下位のエクアドル代表と25日(日本時間)に対戦する。

 

(文/大木雄貴)