サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で決勝トーナメントに進出した日本女子代表(なでしこジャパン、FIFAランキング7位)は26日(日本時間)、レンヌでオランダ代表(同8位)と対戦し、1対2で敗れた。前半17分にFWリーケ・マルテンスにゴールを許したものの43分にMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)の得点で一時同点に追いついた。粘りを見せたなでしこだったが後半終了間際にオランダにPKを献上。これを決められ、ベスト16で敗退となった。

 

 シュートブロックの熊谷、ハンドの判定に泣く(レンヌ)

なでしこジャパン 1-2 オランダ代表

【得点】

[オ] リーケ・マルテンス(17分、90分)

[な] 長谷川唯(43分)

 

190626なでしこ対オランダ

 

なでしこ、ベスト16で敗退 ~女子フランスW杯~

 

 サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で決勝トーナメントに進出した日本女子代表(なでしこジャパン、FIFAランキング7位)は26日、レンヌでオランダ代表(同8位)と対戦し、1対2で敗れた。前半17分にFWリーケ・マルテンスにゴールを許したものの43分にMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)の得点で一時同点に追いついた。粘りを見せたなでしこだったが後半終了間際にオランダにPKを献上。これを決められ、ベスト16で敗退となった。

 

 シュートブロックの熊谷、ハンドの判定に泣く(レンヌ)

なでしこジャパン 1-2 オランダ代表

【得点】

[オ] (リーケ・マルテンス17分、90分)

[な] (長谷川唯43分)

 

 4年前からメンバーを若返らせて臨んだフランスワールドカップ。FW遠藤純、FW小林里歌子(ともに日テレ・ベレーザ)、MF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)ら代表出場歴が2ケタに満たない選手が今回のリストには8人もいた。

 

 若手選出理由を高倉麻子監督はこう語っていた。

「年齢で選んだわけではない。様々なメンバーを試した中で、結果的に若い選手が残った。爆発的に何かやってくれそうなので期待して選んだ」

 

 迎えた初戦のアルゼンチン代表戦は、攻めあぐねてスコアレスドロー。2戦目のスコットランド代表には2対1で勝利し、グループDを2位で通過した。

 

 決勝トーナメント1回戦のオランダ戦では、先制されるものの長谷川のゴールで追いつく。その後もなでしこジャパンは猛攻を仕掛けるがシュートはバーに嫌われた。試合終盤はペナルティーエリア内でシュートブロックに入った主将DF熊谷紗希(リヨン)の手にボールが当たり、PKを与えた。これを落ち着いて決められて、なでしこジャパンはベスト16で涙をのんだ。

 

 大会前、「目標は優勝」と公言していた高倉監督だが、決勝トーナメントになでしこジャパンを導いた手腕は評価して良いだろう。澤穂希や宮間あやらが抜けた中で、若手にチャンスを与え続け、世界の舞台で戦えるレベルにまで引き上げた。

 

 来年に開催される東京オリンピックを考えても今回の成績、経験は明るい材料だ。女子サッカーは男子と違い、オリンピックでも年齢制限が設けられていない。フル代表で臨めるのである。今回、W杯を経験した今回のメンバーがベースとなると考えるのが自然だ。地元開催のオリンピックで、なでしこたちには大輪の花を咲かせて欲しい。

 

(文/大木雄貴)