ウズベキスタン・タシケントで開催されているレスリングの世界選手権は10日、女子4階級が行われ、48キロ級では登坂絵莉(至学館大)がイウォナニナ・マトコフスカ(ポーランド)を決勝で下して2連覇を達成した。女子55キロ級では浜田千穂(日体大)が決勝でイリナ・オロゴノワ(ロシア)に勝って初優勝を収めた。女子69キロ級の土性沙羅(至学館大)は決勝でアリネ・フォケン(ドイツ)に敗れて2位だった。また9日に実施された男子フリースタイル4階級では、74キロ級で高谷惣亮(ALSOK)が準優勝。男子フリースタイルの日本勢では2大会ぶりのメダルを獲得した。
 登坂は1回戦から3試合連続テクニカルフォール勝ちを収めると、準決勝も4−0の完勝。決勝のマトコスフカ戦ではタックルをかわされてバックをとられて2点の先行を許したものの、慌てることなく巻き返す。1分後にはバックをとって追いつくと、その後は着々とポイントを重ねた。終わってみれば10−2の圧勝だった。

 浜田の制した55キロ級は、次回のリオデジャネイロ五輪から実施されない種目となる。同階級で11連覇を果たした吉田沙保里(ALSOK)が五輪で行われる53キロ級に転向する中、浜田が、その後を継ぐかたちで55キロ級での日本勢の連覇を伸ばした。初戦から4戦すべてが逆転勝ち。決勝もオロゴノワに3点リードを許したが、タックルを返して逆襲。4−3と試合をひっくり返して頂点に立った。