「Rakuten CUP」のバルセロナFC対チェルシーFCの一戦が23日、埼玉スタジアムで行われ、チェルシーがバルセロナに2対1で勝利した。試合は前半34分、FWタミー・エイブラハムがゴールを決めてチェルシーが先制した。チェルシーは後半35分にMFロス・バークリーが追加点をあげた。バルセロナは試合終了間際にMFイヴァン・ラキティッチがミドルシュートを決めるもののあと一歩、及ばなかった。

 

 元鹿島の安部はベンチ外(埼玉スタジアム)

バルセロナFC 1-2 チェルシーFC

【得点】

[チ] タミー・エイブラハム(34分)、ロス・バークリー(80分)

[バ] イヴァン・ラキティッチ(90分)

 

 バルセロナ対チェルシーの一戦。日本のサッカーファンが待ちわびたカードだ。バルセロナは今季、アトレティコ・マドリードから獲得したFWアントワーヌ・グリーズマンを3トップの中央で起用した。一方、先週から日本でゲームをこなしているチェルシーはバルセロナに比べて序盤から体が軽そうだった。

 

 均衡が破れたのは、34分だった。バルセロナのMFセルヒオ・ブスケツのパスミスのこぼれ球を拾ったエイブラハムは、飛び出した相手GKをダブルタッチでかわす。このダブルタッチの2タッチ目でそのままゴールに流し込む技あり弾だった。

 

 後半に入り、スコアを動かしたのはチェルシーだった。35分、マルコス・アロンソからパスを受けたバークリーがペナルティーエリア手前から左足を振り抜く。無回転気味のシュートはニアサイドを破り、見事に追加点を奪った。

 

 バルセロナも意地を見せる。後半終了間際だった。途中投入されたラキティッチがペナルティーエリア手前から右足一閃。シュートはゴール左隅に突き刺さり、1点を返した。だが、反撃はここまでだった。先週に川崎フロンターレと試合を消化し、日本の気候にも幾分なれていたチェルシーに軍配があがった。

 

(文/大木雄貴)