サッカー日本代表(FIFAランキング33位)は5日、カシマスタジアムでパラグアイ代表(同39位)と親善試合を行い、2対0で日本代表が勝利した。日本は前半23分、FW大迫勇也(ブレーメン)のゴールで先制する。30分にはMF南野拓実(ザルツブルク)が追加点をあげた。

 

 久保、最年少得点記録更新ならず(カシマスタジアム)

日本代表 2-0 パラグアイ代表

【得点】

[日] 大迫勇也(23分)、南野拓実(30分)

 

 日本代表はこの親善試合に、ほぼベストメンバーで臨んだ。対するパラグアイ代表はコンディションの悪さが前半から目立った。相手の足取りは重く、日本はスペースを与えてもらい、自由にパスを回せる余裕があった。

 

 23分、左サイドのDF長友佑都(ガラタサライ)の低いクロスに、大迫がニアで合わせる。左足で放ったシュートは左ポストに当たりゴールに吸い込まれた。相手DFの死角からニアに飛び出した大迫の動きが光った。

 

 30分には中央のMF中島翔哉(ポルト)が右サイドを走るDF酒井宏樹(マルセイユ)にスルーパス。酒井はダイレクトでペナルティーエリア内に折り返すと、ゴール前でフリーの南野が右足インサイドで押し込み、追加点を奪った。中央からサイドに振り、ダイレクトで折り返す理想的なかたちだった。

 

 森保監督は後半の頭から中島に代えてMF久保建英(マジョルカ)を投入した。久保は右サイドハーフに入った。若きレフティーはこの試合で得点すれば日本代表最年少ゴール記録を更新となる。ファンの大歓声に迎えられ、ピッチに立った。

 

 13分、左サイドを突破した南野はゴール前に走り込む久保にグラウンダーのクロスを供給。パスを受けた18歳は得意の左足を振りぬくもののシュートは惜しくも相手DFにブロックされた。

 

 18分には久保がペナルティーエリア外の右サイドで得たフリーキックを直接狙った。惜しくもシュートは相手GKに阻まれた。6分後には司令塔のMF柴崎岳(デポルティーボ)のスルーパスをエリア内右で受けた久保が角度のない位置から左足でゴールを狙うが、シュートはバーに嫌われた。

 

 この他にも久保にチャンスが訪れたが、ゴールネットを揺らすには至らず試合終了。コンディション不良のパラグアイ代表相手に後半はゼロ得点。

 

 10日から2022ワールドカップアジア二次予選がスタートする。日本代表はアウェーでミャンマー代表(FIFAランキング135位)と対戦する。今回のようにスペースを与えてはくれないだろう。そこをどのように打開するか指揮官の采配とピッチに立った選手たちに期待したい。

 

(文/大木雄貴)