サッカー日本代表(FIFAランキング33位)は10日、2022年ワールドカップカタール大会アジア2次予選初戦でミャンマー代表(同135位)と対戦し、2対0で勝利した。試合は前半16分、MF中島翔哉(ポルト)のゴールで日本が先制する。26分にはMF南野拓実(ザルツブルク)のヘディングシュートで追加点を奪う。後半35分に途中出場を果たした18歳98日のMF久保建英(マジョルカ)は日本代表W杯予選最年少出場記録を39年ぶりに更新した。

 

 久保、W杯予選最年少出場記録更新(ヤンゴン)

日本代表 2-0 ミャンマー代表

【得点】

[日] 中島翔哉(16分)、南野拓実(26分)

 

 W杯7大会連続出場をかけて、日本代表の戦いが始まった。アジア2次予選は8組に分かれている。各組1位と各組2位の上位成績4チームが最終予選に駒を進める。日本は、ミャンマー、タジキスタン、モンゴル、キルギスと同じグループFだ。

 

 16分、日本が先制する。左サイドに大きく開いた中島がボールを受けると、カットインから相手DFをかわす。ペナルティーエリア外から右足を振り抜くとGKの頭上をこえてゴール右に突き刺さった。

 

 この10分後、日本が追加点を奪った。左サイドに流れたMF堂安律(PSV)が左足でシュートを放つ。これは相手GKにはじかれるが、こぼれ球を拾った堂安はクロスを供給。これをゴール前に走り込んだ南野が頭で合わせてゴールネットを揺らした。

 

 後半に入ると一瞬、日本はヒヤッとさせられる。9分、自陣左サイドでミャンマーにFKを与えてしまう。ペナルティーエリア外にポジションを取る“ミャンマーのメッシ”の異名を持つFWアウン・トゥにグラウンダーのパスが渡る。アウン・トゥは右足で鋭いミドルシュートを放つものの、GK権田修一(ポルティモネンセ)がパンチングで難を逃れた。

 

 森保一監督は追加点を狙うべく、21分にMF伊東純也(ゲンク)、31分にFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)、そして35分には久保を投入する。18歳98日の久保は日本代表W杯予選史上最年少出場記録を更新した。

 

 久保はワンプレー目で早速、観客を魅了する。右サイドで久保がボールを受ける。18歳のレフティーはダイレクトヒールでDF酒井宏樹(マルセイユ)にパスを通す。酒井は右サイドを突破し、グラウンダーのクロスを入れるが、わずかに鈴木には合わなかった。

 

 この後、日本に危ない場面はなかったものの追加点を奪うことができずにタイムアップ。欲を言えば、勝負を決める3点目を奪いたかった。グループFの日本は暫定2位につけている。次節、日本は10月10日に埼玉スタジアムでモンゴル代表(FIFAランキング178位)と対戦する。攻撃陣の奮起に期待したい。

 

(文/大木雄貴)